県道冬期閉鎖解除「松本の乗鞍」へ

 

 

 

 

信濃毎日新聞 掲載

平成17年7月2日(土)

 北アルプス・乗鞍岳(三、〇二六b)に通じる松本市安曇の県道乗鞍岳線、三本滝−岐阜県境間約十四`の冬期閉鎖が一日、解除された。マイカー規制を導入し三年目、合併で「松本市の乗鞍高原」となって迎えた初のシーズン。強い雨の中、午前六時にシャトルバスが山頂に向け出発した。ただ、一部路面が水につかったため午後四時から通行止めになった。

 午前八時半から出発地点の乗鞍観光センターで開通式があり、地元の観光関係者ら約五十人が出席。高山潔・市安曇支所長は「山の安全と梅雨明け以降の素噂らしい好天を期待したい」とあいさつした。旅館関係者らがシャトルバスの乗客に手作りのおやきを配り、拍手で送り出した。

 今年は二年前から建設していた待避所二十三カ所が完成。昨年まで午前は上り、午後は下りだけに規制された観光バスの行き来が自由になった。乗鞍高原温泉旅館組合の筒木善一組合長は「観光客の増加を期待している」と話していた。

写真:マイカー規制3シーズン目の初日、雪渓が残る乗鞍高原から山頂を目指しバスが走った。