涼風にゆらゆらニッコウキスゲ
霧が峰高原
信濃毎日新聞 掲載
平成17年6月26日(日)
県内各地で今年一番の暑さになった二十五日、諏訪市郊外の霧ケ峰高原は涼を求める観光客でにぎわった。なだらかな緑の草原にニッコウキスゲの黄色の花が咲き始め、訪れた人の目を楽しませている。
高原内の県自然保護センターによると、ニッコウキスゲの開花はほぼ例年並みで、十九日に初めて確認。車山肩や八島ヶ原湿原などで、レンゲツツジやコパイケイソウに交じって咲いている。七月十五日前後には黄色いじゅうたんを広げたようになるという。
この日の諏訪の平地の気温は午後三時半ごろに三一.二度まで上がり、今年初の真夏日になったものの、標高一、六七五㍍にあるセンターの午後一時半の気温は二二度。ニッコウキスゲも涼風に揺れていた。
写真:レンゲツツジの中に黄色のニッコウキスゲが咲き始めた霧ケ峰高原。涼を求めて散策する人たちでにぎわった=諏訪市郊外