南ア北部の夏山開幕 来月2・3日「長衛祭」

 

 

長谷、記念登山の参加募集

 

信濃毎日新聞 掲載

平成17年6月9日(木)

 南アルプス北部の夏山シーズン幕開けを祝う「第四十七回長衛祭」が七月二、三日、長谷村と山梨県南アルプス市の境の北沢峠周辺で開かれる。式典や交流会、駒ヶ岳(二、九六七b)への記念登山があり、参加者を募集している。

 明治から昭和にかけ、南ア北部の登山道開拓や山小屋建設に尽力した初代竹沢長衛翁をしのび、村、市などでつくる実行委員会が毎年この時期に開いている。

 二日は、北沢峠の山梨県側にある長衛翁の碑の前でシーズンの安全を祈願。登山愛好者らでつくる「伊那山の会」が登山技術や南アの自然環境について説明し、続いて参加者の交流会がある。記念登山は仙丈ケ岳と駒ヶ岳に毎年交互に登っており、今年は駒ヶ岳。三日に、伊那山の会の引率で山頂を目指す。

 長谷村は来年三月、伊那市、高遠町との合併を予定している。村によると、長衛祭は当面は現状のまま続けるという。

 参加費は二千五百円(小学生以下千三百円)。宿泊費として、山小屋かテント泊、食事の有無により四百−六千円が別途必要。定員百人。希望者は二十二日までに、実行委事務局の長谷村役場産業課(電話0265・98・3130)へ申し込む。

写真:昨年の長衛条で仙丈ケ岳山頂を目指す参加者.後方に駒ヶ岳がそびえる