みんなで雪山賛歌 八ヶ岳連峰開山祭

 

 

夏山シーズンいよいよ

信濃毎日新聞 掲載

平成17年6月6日(月)

 八ヶ岳連峰の主峰・赤岳(二、八九九b)で五日、開山祭が行われ、狭い山頂は県円外の登山客約三百五十人であふれた。同連峰の北横岳などでも開山祭があり、夏山シーズンが幕開けした。

 茅野市観光連盟、八ヶ岳観光協会、茅野山岳会の主催で五十一目。赤岳山頂は霧に包まれたものの、時折晴れ間が広がり、西方には阿弥陀岳(二、八〇五b)が姿を現した。

 神事の後、山頂付近の岩場に集まった登山者たちは「雪山賛歌」を合唱。さいたま市から来た会社員佐藤幸成さん(50)は「よくここまで登って来られた。感激です」。父親らと登った茅野市豊平小六年の浦野葵さん(11)は「大変だったけど、みんなで登って楽しかった」と喜んでいた。

 参加者には記念品として、赤岳神社のお札のほか、六月半ばから見ごろとなるキバナシヤクナゲをデザインしたピンバッジが配られた。

写真:赤岳山頂の神社に手を合わせて今季の安全を祈願した八ヶ岳連峰の開山祭