妙高登山道のつり橋壊れる

 

 

夏山期間の後旧困難

信濃毎日新聞 掲載

平成17年6月4日(土)

 新潟県妙高市で、燕温泉から妙高山(二、四五四b)への登山道にかかるつり橋「妙仙橋」か雪の重みで壊れ、通行不能になっている=写真。七月一日に計画されている妙高山系の山開きには間に合わず、夏山シーズン中の復旧も困難な見通しだ。

 妙仙橋は、一九七五(昭和五十)年の完成で、ワイヤーでつった鉄骨に板を敷いた橋。現在、鉄骨は大きくひしやげ、ワイヤーを固定している土台のコンクリートにもひびが入った。降雪期前に板を外して雪による負担を軽くし、冬の間は除雪しているが、例年より降雪が多かったうえ、湿雪だったため、雪の重みに耐えられなかったらしい。

 橋が壊れたことで、妙高山登山の主要な四ルートのうち燕−麻平、燕新道の二つは通行不能。「日本の滝百適」の一つの「惣滝」、野天風呂の「河原の湯」に行くこともできない。

 市は、早期の復旧を目指し、環境省と協議中だが、具体的な見通しはたっていないという。

※通行可能になり次第、長野岳連ホームページでお知らせします。