栄村秋山郷で山開き

信濃毎日新聞 掲載

平成17年6月2日(木)

 栄村の秋山郷観光協会は一日、同村と新渇具にまたがる苗場山(二、一四五b)と佐武流山(二、一九二b)、村内にある鳥甲山(二、〇三七b)の山開きを、苗場山ふもとの苗場神社で行った。今冬の大雪のため苗場山登山道は残雪に覆われている。シーズン中の安全を祈願する神事の後、早速頂を目指す登山客もいた。

 山開きには約八十人が参加。高橋彦芳村長は「五月二十五日に山小屋に荷上げをし、林道秋山線も三十一日に開通して受け入れ環境が整った。素晴らしいシーズンになることを願っている」とあいさつした。昨年夏に三山を結ぶルートが整ったため、より多くの入り込みを期待する声も聞かれた。

 同観光協会によると、苗場山の雪解けは例年に比べ半月ほど遅い状態。鳥甲山も同様に雪が残っており、雪が消えると同時にルートの安全確認を行うという。佐武流山は、登山口に至る国道が昨年の新渇県中越地震による落石で通行止めのため、村などと相談しながら対応を決める方針だ。