戸隠連峰が開山

信濃毎日新聞 掲載

平成17年5月21日(土)

 長野市戸隠の戸隠神社奥社で二十日、開山祭があった。戸隠観光協会や山岳遭難救助隊などの約三十人が、登山の無事を祈願した。

 出席者代表が奥社近くの登山口ではさみでしめ縄を切った後、救助隊員七人が入山。隊長の清水正道さん(63)=戸隠=は「危険な場所が数カ所あるが、残雪も少なく、登山を楽しんでもらえると思う」と話し、山頂を目指した。

 友人らと訪れた高森町の宮島通夫さん(73)は「年寄りが登 るのは大変だか、神秘的な山に引きつけられて、何度も訪れている」と話していた。

 戸隠地区山岳遭難防止対策協会によると、昨年は一年間を通じ、中高年を中心に約一万二千人が戸隠山(1911m)や西岳(2053m)に登った。戸隠山で一人が死亡。救助隊は5回出動した。