小屋開け 安全祈願 蓼科山頂ヒュッテ

信濃毎日新聞 掲載

平成17年4月28日(木)

 今月二十一日、今年の小屋開けをしました。スタッフ五人が和かんじきを着けて上がりました。例年では登り口の七合目(標高一、九五〇メートル)でも吹きだまりがあちこちに見られるのですが、今年は雪が少なく、素直に山頂への途に導いてくれました。

 高度が上がるにしたがって雪は多くなり、小屋の周辺はさすがに雪で埋まっていました。でも四月に入ってからの積雪が少なかったせいか、今年は小屋の中もかなり乾いていました。二十一日夕方から夜半にかけては少し雪がちらつきました。

 二十二日朝、いつものように今年の山の安全を願い、山頂の神社にお参りしました。昨年は凍った斜面で転んで、手を傷つけたスタッフがいました。多分、おさい銭を少しケチったためでしょう。今年はちゃんとおさい銭を用意して臨んだと言っていました。

 山頂神社奥の院の鳥居や石のほこらは、霧氷が付いて、そこには、やはり山の厳しさ、威厳を示すものがありました。(蓼科山頂ヒュッテ 米川喜明)

写真:今年の山の安全を祈念して山頂の神社にお参りするスタッフ=蓼科山頂