青空に映える青空の開山祭 松本市上高地

信濃毎日新聞 掲載

平成17年4月28日(木)

 北アルプス・上高地(松本市安曇)で27日午前、「第37回上高地開山祭」が開かれた。合併で「松本市」となって初めての開山祭。梓川にかかる河童橋周辺に観光客ら約3000人が集まり、観光シーズンの到来を祝った。

 雪が降った前日から一転して朝から快晴に恵まれ、澄み切った青空に残雪の穂高連峰が映えた。開山祭は「乗鞍アルプホルン愛好会」による演奏でスタート。夫婦で訪れた南安曇郡三郷村の丸山章次さん(55)は「雲一つない天気がごちそうですね」と喜んでいた。市安曇支所は大型連休中、約10万人の人出を見込んでいる。

 7月には、上高地に通じる県道上高地公園線に新しい釜トンネルが開通する予定。上高地観光旅館組合の鳥居総一郎組合長は「より安心して来てもらえます」と期待している。

写真:くっきりと望む残雪の穂高連峰を背に、大勢の観光客や山小屋、旅館関係者らが参加して行った「第37回上高地開山祭」=27日午前10時50分