南ア林道バス運行開始 平日の便数増加 長谷村

信濃毎日新聞 掲載

平成17年4月26日(火)

 南アルプス林道を走る上伊那郡長谷村営バスは25日、ふもとの戸台口と標高約1700メートルの歌宿間で今年の営業を始めた。今年から平日の便数を増やし、発車時間も一部変更。6月15日からは、歌宿から山梨県境の北沢峠にまで延長し、11月中旬まで運行する。

 平日の運行はこれまで1日3往復だったが、午後に1往復増やし、連日4往復とする。東京と同村を結ぶ高速バスの乗り継ぎに配慮した。

 この日、午前8時の始発前に出発式を行い、宮下市蔵村長は「安全な運行を期待する。今後は高遠町の桜の時期に前倒しして運行を始められれば」とあいさつ。始発便に乗った伊那市日影の男性(67)は「初日に乗るのは初めて。歌宿周辺を散策する」と話していた。

写真:営業を始めた長谷村営バスの始発便に乗り込む利用者