分水嶺 担当の踏査終える
日本山岳会支部塩尻・木祖境で

信濃毎日新聞 掲載

平成17年4月25日(月)

 日本山岳会が取り組んでいる太平洋側と日本海側を分ける中央分水嶺峰(れい)踏査で、同会東海支部の踏査委員会は二十三日、塩尻市楢川と木祖村の境の鳥居峠で、担当区域の踏査を終えた記念の式典を開いた。愛知県と三重県に住む約五十人の会員が、山歩きを楽しみながら祝った。

 同会は北海道から九州まず約五千`を二十二区域に分け、各地の支部の会員が現地を歩いて埴生や地形図との相違点などを調べている。東海支部は野麦峠−権兵衛峠間の約七十七`を受け持ち、一昨年から今年三月まで二十回はどに分けて調査した。

 この日は、三十−七十代の会員が木祖村の薮原宿から鳥居峠までの約五`を登山。副委員長の堀文昭さん(六六)=愛知県=は「感無量。一生の思い出に残ることと思います」と話していた。

写真:鳥居峠で踏査完了を祝う日本山岳会東海支部の会員たち