雪の回廊散策楽しむ
志賀草津ルート今日開通

信濃毎日新聞 掲載

平成17年4月21日(木)

 二十四節気の一つ「穀雨」の二十日、県内は雨となり、山間地は雪が降った。冬季閉鎖された下高井郡山ノ内町−群馬県草津町間の国道292号志賀草津高原ルート(延長一七.五`)では、除雪が進んだ路上を歩く初のイペント「雪の回廊ウォーキング」があり、降りしきる雪の中、県内外の約三十人が参加した。

 参加者は山ノ内町志賀高原の陽坂ゲートを出発。道路脇にある高さ八bほどの雪の壁を見ながら、国道最高地点に当たる県境の渋峠(標高二、一七二b)までの約五`を二時間近くかけ散策した。最高齢の長野市の女性(八四)は「この時期に雪が降るのも志賀高原らしくていい」と元気に歩いた。

 イベントは、両町でつくる広域宣伝協議会が二十一日午前十時の同ルート開通前に春の観光シーズン到来をPRしよう−と企画。約百三十人の参加予定だったが、降雪のため群馬県側からの参加が中止となり、約十一`を想定したコースも縮小した。参加者は、本来歩いて行くはずだった群馬県側の山田峠付近にある高さ約十bの雪の壁ヘバスで移動。「来年は晴天の下、歩いてここに来たい」との声が上がった。

写真:除雪でできた雪の壁を間近にした参加者たち=20日午後1時50分、志賀草津高原ルート群馬県側の山田峠