県警が春山情報 沢筋の残雪―注意を

信濃毎日新聞2005年(平成17年)4月14日(木) 掲載 

 県警地域課は十三日、ゴールデンウイーク(二十九日−五月八日)期間中の春山情報を発表した。全体の積雪は平年並みか少なめ。しかし、沢筋を中心に残雪が多い所もあり、数日周期で天候が変化することも予想されるため、雪崩への注意や気象情報の事前収集を呼び掛けている。

 主な山岳の残雪量は、北アルプス槍・穂高連峰〇・五―四メートル、後立山連峰二−四メートル、中央アルプスの千畳敷カール三メートル、八ケ岳連峰の赤岳周辺一メートル。

 期間中の入山者数は昨年より千三百人多い一万五千人を予想。槍・穂高連峰は四千八百人、八ケ岳連峰は三千五百人を見込む。JR信濃大町駅(大町市)など二十九カ所で県警山岳救助隊員らが注意を呼び掛ける。昨年まで豊科署員が担当してきた上高地バスターミナルでは、市町村合併に伴う管轄替えで今年から松本署員が担当する。

 昨年の期間中の遭難事故は十件で、九人が負傷。けががない人でも二人が救出された。同課は「携帯電話などで天候に関する情報は入りやすくなったので、積極的に事前の天気を調べてほしい」としている。