長野市日中友好協会創立40周年を祝う
長野市日中友好協会創立40周年おめでとうございます。
長野市日中友好協会は1979年2月に、協会長野地区本部と協会篠ノ井支部が合流して再編スタートしました。以来県都にあって県日中友好協会の組織と活動の中核を担ってこられました。花岡堅而先生はじめ北村正市先生、内藤武夫先生、山根敏郎先生という歴代会長のもとに活発な活動を繰り広げられてきました。そのご尽力に対し心より敬意を表し感謝申し上げます。
歴史を振り返るとき、ここ長野市には日中友好協会全国本部の呼びかけに応えて1955年には日中友好協会長野支部(半田孝海会長)が設立されております。長野支部が柱となって県協会の前身である県連合会が設立されたのは翌年のことでした。以来多くの先輩の皆さんが国交正常化以前の冬の時代に紆余曲折を経ながらも友好の旗のもとに歩んでこられました。1972年7月、国交正常化に先立って長野地区協会が再建されたとき羽生田源三会長は、日本と中国は永遠に平和的に付き合っていかねばならないと日中国交回復の必要性を力説されました。そして国交正常化後は、民間友好運動を一層発展させるために「官と民」の連携に力を入れ市議会日中友好議員連盟の設立を働きかけ、民間団体や市民の皆さんの積極的な参加を進めました。
新協会設立後の最大の課題は中国との友好都市の締結でした。1981年4月には県に先駆けて河北省石家庄市と友好都市を締結しました。友好都市締結の為に払った協会の努力は今も語り伝えられています。農業、医学、造園、語学研修生の受け入れ協力や、緑化協力、長野オリンピックに中国友人を招く取り組み、希望小学校贈呈、日中友好都市卓球交流、各分野の視察団受入れ協力など、官民一体となって特徴ある幅広い交流を行ってきました。
交流事業を進める中で会員の皆様は使命感を持って活動されてこられました。また歴代長野市長の積極的な姿勢は協会活動に大きな励みとなり官民の協働は全国に誇れるものであります。
日中関係は昨年5月の李克強総理の来日、10月の安倍総理の訪中によって、首脳会談が行われ、両国関係は大きく好転しました。2012年以来続いた厳しい冬の時代に終止符が打たれ、首脳同士が協力協調を確認した意義は大きなものがあります。
歴史的にも経済的・文化的にも大変かかわりの深い日本と中国は、大切な相互依存の関係にあります。今後とも、日中戦争の反省を踏まえ、日中不再戦・平和友好の精神を実践していきたいと存じます。
中国から大勢の観光客が来日する時代になりました。文化やおもてなしの心に関心が移り、サービス体験に興味が変わりつつあります。地方民間交流に力を入れ相互信頼回復に力を尽くしてまいりましょう。
長野市日中友好協会は新しい時代を開いていく模範として県下各地の協会から注目されています。貴協会の一層のご発展を祈念申し上げ祝辞といたします。