河北省農業実習生受入実施委員会だより
 
河北省農業実習生6.5か月の研修終え、修了式に出席(10/27)

 県と友好提携している中国河北省から県内に訪れている農業技能実習生の修了式が10月27日長野市内のホテルサンパルテ山王で開かれました。実習生の受入は今年で30年目。受入農家や出席した農業関係者は、実習生との交流や時代の変化を振り返っていました。

 受入は、県や県農協グループ、県日中友好協会などによる実施委員会(会長/小松正俊・JA長野中央会専務)の主催。友好の機運が高まった1982年に始まり、県内各地の農家が毎年約10人を受け入れてきました。友好提携は83年に締結。現在までに約300人が県内の農家で学んでいます。
近年は南佐久地方の高原野菜農家が主に受け入れています。

 本年度は、南牧村で高原野菜を作る4農家が計9人を受け入れました。いずれも現地の地方政府から推薦を受けた農業技術員。1人ずつ修了証を受け取り、劉孟龍さん(22)が9人を代表し「有名な高原野菜の産地で楽しく研修でき、良かった」と日本語であいさつしました。

 同省石家荘市の研究所で穀物の品種改良などに携わる劉さんは式の後、「機械化や品質確保の取り組みが勉強になった。故郷で生かしたい」。早くから受け入れてきた原寛さん(71)は「中国の農業も30年前と比べ技術水準が上がったが、まだまだ学ぶことがあると聞く。協力していきたい」と話していました。

河北省から農業技能実習生が来県、受入式歓迎会に出席(4/12)
2011
 
 長野県と友好提携している河北省から農業技能実習生9名が4月10日来日来県し、12日長野市内のホテル犀北館において受入式歓迎会が行われました。

 受入実施委員会を代表して小松正俊会長(JA長野中央会専務)があいさつし、「大震災に際し中国のあたたかい支援に感謝申しあげたい。さまざまな情報が流れる中、不安もあったと思いますが、予定通り長野県に来ていただき熱烈に歓迎したい。長野県は安全ですから安心願いたい。河北省農業の発展のために受け入れ農家の優れた技術や経営を学び、日中友好の架け橋となっていただきたい」と述べました。中島賢生・県農政部農村振興課企画幹と西堀正司・県日中友好協会理事長が歓迎あいさつをしました。続いて小松会長より実習生1人1人に記念品が贈られました。

 受入農家を代表して中島修一氏(南牧村野辺山)が歓迎の意を表した後、今後6ヶ月半に渡って健康に留意し有意義な研修ができるよう共に頑張っていきたいと述べました。実習生を代表して劉孟龍団長が、農家の先生の指導のもと研修に励みますとあいさつしました。県国際交流員として河北省から派遣されている周夢暁さんに流暢な通訳をしていただきました。終了後歓迎会が和やかに行われました。
 
 一行は4月27日まで集合研修を受講した後、4軒の農家での6ヶ月間余の高原野菜の実習にはいります。