<第42回長野県日中友好協会定期大会の大会宣言>

 県民の皆さん
 長野県日中友好協会は、本日、第42回2004年度定期大会を開催いたしました。
日本と中国は二千年の友好往来の歴史を有するとともに、近代に入って不幸な戦争を体験しています。長野県は特に満州開拓団など関係が深く、県民は過去の歴史の反省から中国との平和友好を強く願いさまざまな分野の友好交流を行ってきました。
 20世紀の教訓から、21世紀を平和の世紀にと願っていましたが、世界に平穏は訪れていません。その中にあって、中国は日本の平和と繁栄にとって欠くことのできない国となっています。人々の往来も350万人に達し、往復の貿易額も1300億ドルを超えました。体制の違いを越えて、相互補完の間柄を強めて来たのは両国国民の強い願望があったからです。残念なのは靖国問題で最高首脳の相互訪問が実現せず、政治的にギクシャクしていることです。私達はこの懸案を一時も早く解決し、日中関係が発展することを願っています。
 本年は、日中の国交が回復して32年、日中間に定期航空路が開設されて30周年を迎えます。又、中華人民共和国建国55周年の年でもあります。両国政府と国民が英知を持って、困難な障害を取り除き、相互の理解と信頼を深め、一層協力を進めて行くことを希望します。そのためには、大勢の県民の参加が必要です。特に若い世代と女性の皆さんの参加が不可欠です。
 ともに、日中共同声明と日中平和友好条約の精神のもと、日中両国の世々代々の友好と共同繁栄に努めて参りましょう。日中友好を望む多くの新しい青年・女性、壮・高年の皆さんの参加を呼びかけます。
   2004年5月20日
      第42回長野県日中友好協会定期大会