≪2026年頭祝辞≫
長野県友好協会創立70周年祝賀!
先人の思い引継ぎ、日中不再戦、平和友好の道歩もう
長野県日中友好協会会長 西堀正司
新年おめでとうございます。会員・役員の皆様、友人の皆様、日頃のご活躍ご協力に感謝を申し上げます。
昨年は戦後80年の節目の年でした。国際情勢は混沌としており、不安を強める事柄が数多くありました。ウクライナ戦争、イスラエル・パレスチナ戦争、米国発の関税対立等があり更に自然災害も多数ありました。
日本でも政変があり高市内閣が発足しました。高市首相は、中国習近平主席と就任直後に会談を行いました。新しいスタートを切りましたが、日本の国会での初の予算委員会において、失言とも言える発言をしてしまいました。日中関係に大きな影響を与える答弁でした。
日中関係には、重要な原則的な四つの政治文書があります。両国政府と国民の財産である四つの文書を理解して守る事は、政治の責任であり義務であります。この政治文書にある中心的な課題に抵触する恐れのある課題について発言してしまいました。中国は猛烈に反発して日中関係は重大な事態に陥ってしまいました。「コロナ禍」以後ようやく明るさを迎えた「新時代」いわゆる交流再開のチャンスに対する挑戦です。
高市氏は、台湾をめぐる存立危機事態の提起を行い、集団的自衛権の行使について危険な発言を行ってしまったというものです。後になって発言を否定するかの発信を言っていますが、はっきりしていないのです。それ以後、交流が縮小に向っており国民は心配しています。
昨年は各地区協会の皆さんと協力して沢山の事業を行いましたが、日中友好都市中学生卓球交歓大会、高校生文化代表団、大学生訪中団と県訪中団派遣等も実現し。有意義な交流が行われました。新時代にふさわしい交流でした。
本年は長野県日中友好協会創立70周年の節目の年です。70周年を県民的慶事として記念し祝いたいと思います。記念事業として70周年記念誌『虹の架け橋―長野県日中友好の歩みⅤ』の発行、記念式典の開催などが計画されています。会員の皆さんの力を結集して成果が上るようにしたいと思います。格別のご協力をお願いいたします。
日中関係の長期安定的な発展を目指して、平和を守り前進させ、戦争を防ぐ活動は、日中友好協会の使命です。先人の思いを引き継ぎ、「日中友好は、日本の最大の安全保障である」という信念のもと一年間頑張ってまいりましょう。 ( 2026.1.1)