戦後80年、日中友好協会75周年、アジアと世界の平和と繁栄のために、友好の種を播こう
<新時代の友好を>
長野県日中友好協会会長 西堀正司
日頃の日中友好活動にご理解ご支援をいただき厚く感謝申し上げます。
本年は、戦後80年、日中友好協会も創立75周年の節目を迎えました。又昭和元年から百年という歴史的な年でもあります。中国も建国76周年を迎えました。
国際情勢をみますと戦乱が世界各地で起きております。トランプ関税でさらに不透明感を増しています。気候変動や感染症の拡大、人口問題等、人類の前途に不安定、不確実な様相を呈しています。
日中友好協会は、日中関係が困難な状況にあっても、国民、県民運動として最大限の努力を傾け、民間としての役割を全力で果してきました。民と官の連携協力、経済を持って政治と協力し、地方の力を中央に結集するという、伝統と歴史の力を活用した努力は、両国関係に良い影響を絶えず及ぼしてきました。
昨年11月の日中首脳会談では「戦略的互恵関係構築と建設的安定的な日中関係発展」を確認しました。以降、短期ビザの免除、ハイレベル交流の再開など改善の動きが進んでいます。交流の「新時代を」迎えたといえます。
現在日本も中国も経済的に困難な時ですが、互いの国民がこの難局を乗り切り、新しい局面を創り前進させる為に頑張りたいと思います。様々な交流を豊富多彩に展開しようではありませんか。
日本とアジア、世界平和と繁栄にとって日中の平和友好は不可欠です。「日中友好は我が国の最大の安全保障」という考えは、大きな流れとなると確信しています。日中平和友好条約の精神と原則にのっとり平和友好を進めていきたいと思います。友好協会は民間の立場から、日中関係を改善発展させ新しい友好関係を作っていくために、県民の皆さんとともに熱意をもって一層の努力を傾けていきましょう。青少年交流を進め、次世代に友好を伝えたいと思います。友好の種を播きましょう。 (「日本と中国」長野県版8月1日号)