2026年は長野県日中友好協会70周年、「日中友好は最大の安全保障」、日中不再戦・平和友好を胸に進もう!
長野県日中友好協会副会長 布施正幸
今年は、第二次世界大戦終結から80年、全国日中友好協会創立75周年にあたりました。世界も日本も中国も大きな曲がり角を迎えています。アメリカの1強体制が終わりつつあり、トランプ政権は関税政策を切り札にこれに対峙しようとしていますが、中国の台頭、多極化、国際秩序の再編が進むなど過渡期としての不安定な状況にあります。
日中関係はこうした中で、難しい局面に直面してきました。石破政権下で、ハイレベル対話の復活、交流の再活性化が進み期待されましたが、高市政権が誕生し、「台湾有事」「存立危機」発言を契機に、国交正常化以来最大の危機とも懸念される事態が生まれつつあります。両国指導者、国民が英知を傾け、日中両国が再び戦火を交えることがないよう真剣に努力していくべき秋(とき)を迎えています。日中共同声明の原則を守り、先の日中首脳会談の際確認した戦略的互恵関係の推進これこそが、日本の未来を約束するものです。日中友好協会は創立75周年に当たり「日中友好は最大の安全保障」との会長談話を発表しています。
県協会は、この1年間、友好交流の再活性化に努めました。1月には新春座談会・新年会を開催し抱負を語り合いました。3月には河北省からアルペンスキー選手団を受け入れ交流を深めました。5月の県協会定期大会では友好の種まき推進を呼びかけました。6月には全国日中友好協会女性委員会40周年記念総会が長野で盛大に開かれました。8月には北京で開かれた日中友好都市中学生卓球交歓大会に県内6チームが参加しました。また、新たにスタートした「日中みらい委員会」主催で「中国ワインセミナー」が開かれました。9月には長野ラジオ孔子学堂語学研修訪中団を派遣するとともに、公財日中友好会館の特別指名を受け、県高校生文化訪中団を派遣し、吹奏楽と書道交流が行われました。10月には戦後80年・全国日中友好協会創立75周年講演と祝賀のつどいが行われました。また西堀会長を団長とする県日中友好協会訪中団を派遣し、中日友好協会や河北省友好協会と有意義な懇談を行いました。青年・女性委員会は日中スキー交流会(2月)、日中友好キャンプ(7月)を開催しました。また中国帰国者日本語教室や帰国者のつどい、長野ラジオ孔子学堂中国語教室・中国語スピーチコンテスト、日中連続市民講座などを実施しました。各地区協会も定期総会や身近な交流事業を実施しました。
来年は、長野県日中友好協会設立70周年を迎えます。先人の思いを引き継ぎ、県や多くの皆さんとともに盛大に記念行事に取組み、地方民間交流を推進していきたいと思います。日中平和友好条約では体制の違いを認め合ったうえで、紛争の平和的解決、覇権を求めないことなどを約束しています。先人の皆さんが命懸けで拓いた日中友好関係が、日本の安全保障の根幹であり、今一度、「日中の戦略的互恵関係」の重要さを認識したいと思います。日中共同声明と平和友好条約の原則と精神に立ち返って、日中不再戦、平和友好を発展させ、アジアと世界の平和に努めていきましょう。また組織の若返りを図り、日本の前途にとって大切な使命を負っている友好協会の活性化を図っていきましょう。友好の種を播きましょう。
(2025.12.10)