初春を迎えて
長野県知事 阿部守一
明けましておめでとうございます。
皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、前年に植えた交流の種が、年明けとともに芽吹き、花開いた年となりました。
一昨年8月の中国訪問では、冬季スポーツや青少年の交流、経済面での交流の重要性について各地の要人と意見を交わしました。貴会をはじめ関係する皆様のご尽力もあり、1月には北京市から、3月には河北省からアルペンスキーのジュニア選手が野沢温泉村を訪れトレーニングを行い、関係者と交流を深めました。これを皮切りに、4月には河北省から河経済視察団、7月には囲碁交流団、10月・11月には農業視察団、12月には県内の大学との交流を希望する大学関係者の視察と、多くの方々が本県を訪れました。
新たな取組として、10月には中国大使館との共催による長野県・中国友好交流会を全国に先駆けて開催しました。貴会をはじめ、県内関係者と在京の中国関係者約200名が顔の見える交流を行い、これまでの長野県と中国の交流を振り返りつつ、今後の展望について話し合い、長野県の食や観光の魅力を中国に発信する有意義な機会となりました。
また、首都体育学院の大学生と県内大学生の相互訪問交流事業を、冬季五輪開催という共通性を持つ北京市と新たに実施したほか、貴会においても5年ぶりに中国留学生ホームステイ、日中友好キャンプなど数多くの交流が再開されました。
昨年11月末には日本人に対する短期滞在ビザの免除措置が約4年半ぶりに再開され、これは日中間の交流にとって大きな追い風となります。本年も、西堀会長はじめ貴会と中国との友好の絆をさらに深めていけるよう、精一杯取り組んでまいりますので、関係する皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。