長野で2023日中友好都市中学生卓球大会、河北省などから選手団招き卓球交流 (8/17~20)

 日中平和友好条約45周年、長野県河北省友好県省40周年を記念して、2023長野県日中友好都市中学生卓球交流大会が8月20日に、長野市南長野運動公園体育館でおこなわれました。 日中の友好都市が合同チームを結成し、他の日中友好都市チームと卓球の団体戦を行うという方式で、5年に一度北京市で開催されてきた 「日中友好都市中学生卓球交歓大会」の長野県版です。

チームは、日中双方の都市の中学生の選手と役員によって構成。選手は中国選手男女各1名、日本選手男女各1名の4名で、他の友好都市チームと対戦する団体戦です。長野県・河北省チームA、同B、長野市・石家荘市チーム、松本市・廊坊市チーム、上田市・寧波市チーム、飯山市・深圳市福田区チームの5友好都市から6チームが参加しました。

8月19日には、各地から6チームのメンバーが長野市の犀北館ホテルに集合しました。監督会議で、試合の組み合わせ抽選会が行われ、その後開会式が行われました。武井冨美男県卓球連盟副会長は、「卓球王国中国から選手団を迎えて、中学生卓球交流大会が開催できることに感謝したい。日ごろの練習成果と友好都市同士の合同の力を発揮して「友好第一試合第二」の精神で頑張ってもらいたい」と激励しました。沼津由憲県スポーツ課課長が歓迎のあいさつを述べ、選手の皆さんの活躍に期待しました。中国側選手団を代表して劉昆河北省選手団団長は、「長野県との友好40周年にあたり、長野県を訪問でき光栄。卓球を通じて青少年の友好交流を深めたい。互いに学び向上したい」と述べました。

続いて、70余名が出席して歓迎祝賀会が行われました。西堀正司県日中友好協会副会長は「河北省との友好40周年、日中平和友好条約45周年にあたり、河北省はじめ中国各友好都市から卓球選手団を迎えて、日中関係を開いた卓球交流大会を開催できることは素晴らしいこと。青少年の友好交流を通じて、相互理解を深めていただきたい。選手の皆さんの活躍を願う」とあいさつしました。稲玉稔県国際交流課長が、河北省との友好40周年にあたり、阿部知事が先ごろ北京河北省を友好訪問し、交流を深めてきたことを紹介し、中国選手団一行を熱烈に歓迎し活躍に期待しました。

歓迎会の雰囲気は大変和やかで、各チームの選手はすっかり打ち解けた様子でした。

 8月20日試合当日早朝から、南長野運動公園体育館では県卓球連盟から委任された長野市卓球協会のメンバーが会場設定にあったていました。8:30には各選手団も勢ぞろいし、いよいよ本番スタートです。3コートに2台ずつ卓球台が並べられ、対戦チームごとに陣取って練習が始まります。2階の観覧席には、家族友人、卓球協会、日中友好協会関係者らも応援に駆け付けました。

小原秀元県卓球連盟理事長によると、団体戦の個々の試合は、中国選手と日本選手が対戦する4シングルスと、日中の男女で構成される混合ダブルスの5試合が行われました。ダブルスの試合をするにあたり、ローテーションを決めたり、サービスのサインを決めたり、打つコースを決めたりなど、数多くのコミュニケーションが必要となってきます。

言葉は通じなくても、卓球のルールは両国とも共通です。身振り手振りで、コミュニケ―ションを取って熱心な試合が展開されました。午前中9時から午後4時20分まで昼食をはさんで、予定の時間を大幅に超過しての熱戦が繰り広げられました。松本市・廊坊市チームが長野県・河北省チームA,同Bが4勝1敗で並ぶという接戦でした。最終的に松本市・廊坊市チームが競り勝ち優勝杯を手にしました。優秀な選手団を派遣してくれた廊坊市、河北省はじめ中国側に感謝したいと思います。

 また、この試合に先立ち、中国の選手は、長野県内の長野・松本・上田・飯山の各友好都市を訪問し、地元の中学生と交流試合など行い、友好都市間の友好を深めました。この大会を通して、さらに日中友好の輪が広がっていくことを大いに期待しています。