初春を迎えて
            

          長野県知事 阿部守一


 明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年は、日中国交正常化50周年を迎え、日中両国にとって大きな節目の年となりました。2月には、本県が長野冬季五輪の知識とノウハウにより協力してきた北京冬季五輪が開催され、世界中のアスリートが河北省と北京市に集い、成功裏に大会が開催されたことは、大変喜ばしいことでした。

 そして、11月には、実に約3年ぶりとなる日中首脳会談が実現し、3期目を迎えた習主席と岸田首相が対面で会談し、関係安定化に向け協力する方針で一致したことで、今後、明るく良好な関係で両国の対話が行われていくことが期待されます。

 本年は、いよいよ長野県と河北省の友好提携40周年を迎えます。北京冬季五輪を開催した中国では、ウィンタースポーツ人口が飛躍的に拡大しており、日本の水際対策の緩和によるインバウンド再開とともに、中国人旅行者の訪日が、本格的に再開されることが期待されています。今年こそ、パウダースノーをはじめとする冬の魅力あふれるスキーリゾートや、アルプスをはじめとした雄大で自然豊かな山岳高原リゾートがある長野県を楽しみにお越しいただけることを期待しています。

 また、東京・北京五輪で培ったホストタウン事業の青少年交流の実績を深化させ、今後は長野県立大学を拠点とした中国河北大学との交流など、本県と河北省の次代を担う若者の交流促進が図られるよう取り組んでまいります。

 両県省の大きな節目を、中国朋友と喜びを共に分かちあえるよう精一杯取り組んでまいりますので、皆様の変わらぬご支援ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。