満蒙開拓平和記念館「自治体パートナー制度」にご協力を 

 館長 寺沢秀文

  県日中並びに各地区日中の皆様等のご支援の下に2013年に開館した当館もお陰様にて来年4月で満10周年となります。この間、全国各地等より20万人を超えるご来館を頂きました。その一方で、長引くコロナ禍により来館者数は半減、幸い県内等を中心に学校来館は増えたものの、民間運営の当館、厳しい運営状況が続いています。

 そのような中、少しでも記念館の財政的安定を図ると共に、記念館構想当初からの思い、それはこの満蒙開拓と言う歴史の継承は地域一体となって取り組んで行くべきであること、そのためには民間、行政等の枠を越えて「官民共働」して運営に取り組んでいくべき事業であるとの思いを踏まえ、今年度より「自治体パートナー制度」を創設し、これへの加入をお願いしているところです。

 具体的には1口5万円/年にてご加入頂き、記念館の運営に共に携わって頂くこと、また加入自治体の住民の皆さんの来館無料期間を設ける等の特典を設けさせて頂くものです。お陰様にて6月末までに長野県、そして県下30市町村(5市6町19村)、53口のご加入を頂く事が出来ました(加入市町村名は記念館ホームページにて公開中)。しかし、県下77市町村のうちの4割弱の加入率であり、特に市部からの加入がまだ少ない状況です。

 今後も更に加入促進を進めて参りますが、そのような時に何よりもの後押しとなるのは地元住民の皆さんからの声です。各地区日中の皆様におかれても地元市町村への加入促進の働きかけをして頂くと共に、ご同行頂ける場合には当館よりも共に市町村にお願いにお伺いするよう日程調整等させて頂きます。加入促進に向けてのお力添え等どうか宜しくお願い申し上げます。当館としても自助努力を重ねると共に次の10年に向けてのステップアップを図ってまいる所存ですので、今後ともご支援の程、どうか宜しくお願い申し上げます。
(2022.8.1「日本と中国」県内版94号)