新型コロナウイルスには負けない!友好の絆で難関を乗り越えよう ! (6/1)

 須坂市日中友好協会では「日本と中国須坂市版45号を発行し、”友好の絆で新型コロナを乗り越えようと会員、市民に呼びかけ、友好都市の吉林省四平市との間でマスクの相互贈呈・支援や市長や議長、中学生の応援メッセージのやり取りなどを紹介しています。

 山崎始事務局長は編集後記の中で、次の様に述べています。
 ■四平市からのマスク寄贈には、早速市長・議長の連名で御礼のメッセージを送りました■先の見えない新型コロナウイルスとの戦い、3密に注意しながら毎日を過ごしたいものです■コロナ禍は予想以上にグローバル化が進んでいることに気付かされました■一日も早く終息し、これまで通りの日常に戻ることを祈るのみです■

<須坂市と四平市の中学生が応援メッセージを交換>

 新型コロナウイルスが感染拡大する2月末、昨年四平市を訪問した須坂市の中学生8名は、交流した 四平市第三中学校の生徒に向け、応援のメッセージを送りました。これに対して第三中学校から3月に、それぞれのメッセージに対する返信が届き、中学生の元に届けられました。中学生のメッセージと四平市からの返信の要旨を紹介します。

●新型コロナウイルス感染が拡大して行く中、僕はとても心配しています。皆さんどうお過ごしでしょうか。感染が落ち着いて自由に行き来できるようになって、四平市を訪れてみたいです。皆さんもいつかぜひ須坂市に来てください。大歓迎します。また会える日を楽しみにしているので。皆さあん頑張りましょう。(常盤中・長岡佑真)

●今回の新型コロナウイルスの流行で、精神的にもつらい状況にあるのではないかと思います。先日、須坂市からマスクを送ったと聞きました。私たちも何か力になりたいのですが、このような手紙しか書くことが出来ず申し訳ありません。四平市、そして中国国内に一日も早く平穏な生活が戻られることを心からお祈りいたします。(常盤中・豊原光優)

●新型コロナウイルスのことが、日本でも毎日のように新聞やニュースで報道されています。皆さん、大変なことが多いでしょうが頑張ってください。四平市の皆様のことを、すごく心配しています。今、すごく大変なときですが、体調に気をつけて、力を合わせて頑張ってください。(相森中・王鉅琦)

●中国では今、新型肺炎が猛威を振るっているとニュースで見ました。時間が経つにつれ、中国全土で感染が広がっていると知り、心配しております。今の僕に、何ができるかと考えましたが、これ以上感染が拡大しないことを願い、感染してしまった方が治ることを願っております。(相森中・石井 天)

●今や全世界にコロナウイルスが広まり、現在、みなさんの心には「不安」「心配」という感情が渦巻いていることと思います。半年前の訪問時のような温かい笑顔が溢れることを祈っておりますが、もし不安に押しつぶされるようなことがあれば思い出していただきたいことがあります。私は「応援」している、ということです。みなさんの笑顔が一日でも早く戻られますように。お元気で。(東中・小山華穂)

●今、中国と日本はコロナウイルスが流行していて大変な状況です。しかし、友情はいつもでも変わらないと僕は思います。僕たちも頑張るので、中国・四平市の皆さんも頑張ってください。僕はまた、中国・四平市に行きたいと思っています。そして四平市の皆さんも須坂市に来てください。    (東中・別所宏哉)

●私は昨年8月に迎え入れてくださった方々の優しさに振れ、中国に親しみを抱きました。中国の皆さんありがとうございました。新型コロナウイルスの流行により日本国内でも発症者が出ており、不安が広がっていますが、中国ではさらに大きな不安を抱えられていることでしょう。いつか日本に来ていただけたら嬉しいです。私の住む長野県でも昨年10月に台風19号により大きな被害を受けました。その際には「日本加油」などの声援をいただきました。今回の困難も力と想いをあわせて乗り越えていきましょう。中国加油!(墨坂中・坂本あかね)

●今、中国では、新型コロナウイルスが広がってもいて、大勢の人達が感染し、亡くなる人達も増えて大きな問題になっていることを、テレビや新聞のニュースで見ますが、四平市第三中学校の皆さんは大丈夫ですか?日本にもいろいろな影響がでています。中国も日本も早く新型コロナウイルスの感染がおさまり、以前のような落ち着いた生活に戻るといいですね。皆さんが元気に過ごしていけることを心より祈っています。(墨坂中・川島勇冴)

<四平市第三中学校からの返信>

▼王钜琦さん、こんにちは。お手紙をもらって、とても嬉しいです。私たちができる最大の貢献は、おとなしく家にいて、自主的に勉強することです。最近ニュースで日本でも新型コロナウイルスの流行が拡大し続けていると知りました。あなたたちもしっかり自分を守ってください。須坂市は四平市のためにマスクを寄贈されたと先生から聞きました。本当にありがとうございます。中日友好が永遠に続くことを願います。冬は必ず春となります。私たちはいま状況が落ち着き、万物がよみがえる春に、平穏な生活に戻るよう期待しています。(四平市第三中学校8年17組・杨迪雯)

▼坂本あかねさん、こんにちは。前回の交流の後、日本の文化への理解が深くなりました。日本の富士山と桜はとても綺麗で、温泉も快適だと聞きました。これから観光に行く時はまたお邪魔するかもしれませんよ。今回の新型コロナウイルス感染による肺炎は突然発生しましたが、私達は慌てることなく、整然と防疫作戦を進めています。日本の友人からの心遣いは、私たちに大きな励ましを与えてくれました。あなた達の支持が集まり、冬の寒さを和らげてくれます。私達は「冬は必ず春となる」と確信になりました。(吉林省四平市第三中学校8年18組・ 宋伯瑜)

▼小山華穂さん、こんにちは。気にかけてくれてありがとうございます。中国全国は一丸となり、新型コロナウイルスに立ち向かっています!ビデオ通信で授業を受けています。多くの先生が初めてネットに触れるので、大変です。先生は私たちのために心血を注ぎます。とても感謝しています。須坂市が四平市にマスクを寄贈してくれたことに感謝します。手を携えて難関を乗り切りましょう。また中国に来てください。(四平市第三中学校8年18組・宋佳興)

▼石井天さん、こんにちは。手紙をもらって、とても嬉しいです。中国のことを心配してくれてありがとうございます。中国はきっと乗り越えられますと思います。先生はオンラインで授業をしています。須坂市は四平市にマスクを寄贈してくれて、第三中学校のみんなは感謝しています。中国頑張れ!日本頑張れ!中日友好が長く続くこと、温かい春が来て花が咲く時に、すべての平穏に戻り、マスクを外して、太陽の下を走ることができるよう祈ります。また中国を訪問することを歓迎します。(吉林省四平市第三中学校 8年17組・程梓恒)

▼川島勇冴さん、お手紙ありがとうございます。新型コロナウイルス肺炎が流行っている中で、中日両国の友好関係を感じています。須坂市が寄贈されたマスクは、両国の友情の証です。新型コロナウイルスは深刻ですが、私たちの心は穏やかで、心を一つにし、困難に立ち向かっています。中国が困難な時に助けてくれてありがとうございます。両国の関係がますます良くなることを願っています。(吉林省四平市第三中学校8年18組・薛賀天)

▼長岡佑真さん、こんにちは。長岡さんの心のこもった挨拶に対して感謝します。同時に日本の皆さんが元気でいられるよう祈ります。去年の夏、私達は一同に楽しく集い、須坂市と四平市の友情をいっそう深めさせました。須坂市がマスクを寄付してくれて、寒い冬の中の暖かさを与えてくれてありがとうございます。春はすでに来ています。新型コロナウイルスは必ず過ぎ去っていきます。みんなで頑張りましょう。また皆さんの笑顔に会える日を楽しみにしています。(四平市第三中学校8年17組・籍悦莱)

▼別所宏哉さん、こんにちは。私たちのことを気にかけてくれてありがとうございます。我が国で爆発した新型コロナウイルスはすさまじい勢いですが、必ず乗り越えると思います。私達はネット中継で授業を受けています。須坂市が四平市のためにマスクを寄贈されたと聞き、とても感動しました。中日の友情が変わりことなく長く続けられるよう、今の状況が早く終わるよう祈ります!(四平市第三中学校8年17組・王若丞)

▼豊原光優さん、こんにちは。常磐中学校の生徒全員が私たちを心配してくれて感謝します。須坂市が私たちにマスクを寄贈されて、すごく感動して、その恩が忘れられないです。日本でも新型コロナウイルスが拡大していて、地域の学校が休むようになると聞きました。あなたたちが元気でいられるよう、両国は一日も早く新型コロナウイルスを解消することを願っています。(四平市第三中学校8年18組・馬躍懿)

四平市からマスクの寄贈を受けました

 去る4月7日、四平市から日本の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、須坂市でマスクは足りているか、もし不足しているなら四平市の在庫から支援をしたいとのメールが届きました。 須坂市では、ウイルス感染拡大に伴い、マスク不足になっており、医師会や介護事業者等からマスク確保の要請が来ているところから、四平市からのマスクの支援を受けることになりました。2月に四平市からの要請で、須坂市からマスクの寄贈をしましたが、コロナウイルス感染の封じ込めにほぼ成功した四平市から、今度は拡大する日本の状況を心配し、支援したいという申し出になったものです。

 四平市からのマスク1万枚は5月7日に到着しました。不幸な新型コロナウイルス感染拡大ですが、須坂市・四平市両市の友好都市としての絆が一層深まることにもなりました。

<須坂市より四平市へマスクを寄贈した際の市長・議長連名のメッセージと四平市長からの礼状>

◆須坂市長・議長のメッセージ◆

 尊敬する郭霊計市長 様

 このたびの新型肺炎流行を巡る中国国内の混乱と不安に際してお見舞いを申し上げます。過日四平市より須坂市日中友好協会を通じてN95マスク10万枚を入手したいとのご要望があり、須坂市といたしまして取引業者やメーカーに再三問い合わせをしましたが、大変残念なことに「現在供給がストップしており、入荷がいつになるかわからない。」との返答でした。

 しかしながら友好都市である四平市を支援するために須坂市として何かできることはないか慎重に検討した結果、市で緊急災害対策用として備蓄している中からサージカルマスク6千枚を今回送らせていただくことといたしました。ご要望の規格と枚数を揃えることができず、大変残念ですが、少しでも四平市の皆様の一助となりましたら幸いです。引き続きマスクの確保に努めて参りますのでご理解をお願いいたします。

 これからも交流を深め、末永く友好関係が続くことを願っております。中国国内の混乱と不安が早期に収束することを心からお祈り申し上げます。

 2020年2月9日 須坂市長・須坂市日中友好協会会長 三木正夫 ・須坂市議会議長・中島義浩


◆四平市長からの礼状◆

 尊敬する三木正夫市長、中島義浩議長

 新型コロナウイルス感染による肺炎が発生して以来、四平市委員会、市政府は習近平総書記の指示と党中央、国務院の政策決定の展開を断固として貫徹し、省委省政府の要求に従って、人民大衆の生命の安全と健康を第一に考え、人民を団結させて率いて、積極的に新型肺炎の予防に身を投じていきます。

  新型肺炎の予防とコントロールの仕事が更に深まるにつれて、マスクへの需要が増える一方、供給が不足し、市のマスク備蓄も非常に切迫しています。この緊急時、須坂市政府は日中友好協会を通じて、私達の救援情報を知りました。ただちにマスクの供給源を確認し、あらゆる手を尽くして市のために不足物資を集めてくださいました。須坂市も切迫している状態で、緊急備蓄品からマスクの一部を取り出して、送って下さり、ありがとうございます。

  厳しい冬も、やがて暖かな春となります。新型コロナウイルスによる肺炎の感染予防・抑制という現在の厳しい戦いの中、全国の人々は一丸となって、お互いに協力し合って戦っています。私達は党中央、国務院、省委員会政府の指導のもとで、海外の友好的な方々の強力な支持があり、きっと困難を乗り越えられます。改めて須坂市の皆様の温かいご支援に対して、心よりの感謝を申し上げます。須坂市のご繁栄と、両市の交流が一層活発になることを心から祈念しております。

 2020年2月14日 四平市人民政府 市長:郭霊計

◆四平市長からお見舞いの手紙

尊敬する須坂市長・須坂市日中友好協会会長三木正夫様、須坂市議会議長中島義浩様

 一家団欒で春節を楽しく過ごす際に、新型コロナウイルスが急に勃発しました。須坂市は四平市の救援情報を受け取った後、直ちに対応し、助けの手を差し伸べ、マスクを寄贈しました。それらは大きな役割を果たしました。須坂市の友好の思いは私たちを大いに鼓舞し、感動させました。

 ここ一ヶ月の間に、私達は新型コロナウイルスが海外の一部の国に拡散したことを残念に思っています。日本も比較的に疫病が深刻な国の一つです。そして、長野県でも症例が確認されました。日本の多くの地域で小中学校は休校になりました。

 友好都市の市長として、私達はずっと日本の友達の健康と安全を気にかけています。須坂市が早く困難を克服して、今回の危機を乗り越えることを望んでいます。

 現在、中国の疫病の状況は良い方向に向かっています。多くの地域では新たな感染者数は出ておらず、回復して退院する患者も増えています。ウイルスが完全にコントロールされる前に、私達はなおも油断できません。

 中日両国の政府と国民の共同の努力のもとで、状況が好転するように、私たちはいつまでも関心を持って、応援しています。

2020年3月10日 四平市人民政府 市長:郭霊計 
 

◆四平市長への御礼の手紙

 尊敬する郭霊計市長 様

 このたびは丁寧で心温まる応援のメッセージをいただき感謝を申し上げます。また、四平市第三中学校の生徒から須坂市内中学校の生徒へ応援のメッセージをいただいたことにも重ねて感謝を申し上げます。

 中国において多くの地域では新たな感染者は出ておらず、回復して退院する患者も増えている等、ウイルスがコントロールされつつあり、状況は良い方向に向かっているとお聞きし、少し安心しました。ご承知のとおり日本国内では依然として新型コロナウイルス感染者が増加傾向であり、長野県においても症例が確認されました。須坂市教育委員会では、総理大臣要請を受けて、3月2日から市内小・中学校・支援学校の臨時休業を決定する等の対応をしております。

 現在までに須坂市において新型コロナウイルス感染者は発生しておりませんが、しっかりと感染対策を行いこの状態を維持してまいります。昨年の令和元年東日本台風災害からの復興の矢先に、かつて経験したことのない困難な局面を迎えておりますが、必ずいつの日か今回の危機を乗り越えることができると信じております。その日が来るまでともに手を携えてがんばりましょう。

2020年年3月12日  須坂市長・須坂市日中友好協会会長 三木正夫・須坂市議会議長 中島義浩