中華人民共和国建国70周年、日中青少年交流推進年の交流活性化を決定、県日中友好協会定期大会(5/13)

 長野県日中友好協会は5月13日、第57回2019年度定期大会を長野市内のホテル国際21で開きました。県内各地から138人が出席。本年は、中華人民共和国建国70周年、日中青少年交流推進年として中国の現状に関心を寄せお互いに等身大の理解を進め友好関係の発展、相互信頼関係の回復に向け官民提携して日中交流の活性化を図るなどの新年度の活動方針を決定しました。また、役員人事にあたり、西堀正司理事長が会長代行となり布施正幸事務局長が新理事長に、中澤保範氏を新事務局長に選任しました。あわせて新副会長に金子繁三、石井和男両氏が選任されました。阿部守一知事や中国大使館から梁林衝経済参事官も出席され激励をいただきました。

 清澤浩明・県青年委員長の司会で大会第1部がスタート。「永遠の友情を」を県日中女性委員会のリードで全員で斉唱した後、山根敏郎・副会長の開会あいさつに続いて、物故された第5代会長で最高顧問の井出正一先生をはじめとした先輩の皆様に黙祷を捧げました。
 
 高波会長は、日ごろの会員の並々ならぬ使命感を持っての日中友好活動の尽力に敬意を表すとともに、本会が阿部知事をはじめとして官民協力して県民的友好運動への取り組み姿勢が中国でも高い評価を得ていると述べ、「日中関係は昨年の首脳会談により両国関係は大きく好転し政冷経熱の時代は終わり、困難な時期に終止符が打たれ、安定的な協力関係に進むことが期待されている。中華人民共和国建国70周年にあたり、巨大な変化を遂げている中国の現状に関心を寄せ、知り知らせる活動に力を入れていきたい。地方民間交流に力を入れ相互信頼回復に力を尽くして日中友好が世代を継いで引き継いで行けるよう心していきたい」と述べました。

 続いて、阿部知事は、官民協力して友好を進めてきた協会の協力に感謝の意を表した後、「2020年の東京五輪ホストタウン事業を推進するとともに、2022年の北京冬季五輪の全面支援のため豊富な人材を有する長野県として協力していきたい。国と国の友好関係は、人と人との信頼関係が基本であり、その基盤は青少年の友好交流。友好協会の一層のご協力をお願いするとともに活躍を期待している」とあたたかい激励をいただきました。

 議長に関谷明生(小布施町)・市瀬紀子(飯田)の両氏、大会運営委員長に金子繁三・副理事長、大会書記に長沢保・山崎始の両氏、議事録署名人に竹内勲・峰村洋の両氏を選出して議事に入りました。

2018年度の活動報告(布施正幸事務局長)、決算報告(吉岡弘海会計理事)、会計監査報告(田近勝之監事)を承認した後、2019年度の活動方針(西堀正司理事長)、予算(土屋博財政委員長)を採択しました。役員補充では、高波謙二会長が、理事会の論議を踏まえ、西堀正司理事長の会長代行、布施正幸事務局長の理事長、中澤保範氏の事務局長、あわせて新副会長に金子繁三、石井和男両氏の選任を提案し承認されました。

本年度の活動方針では、中華人民共和国建国70周年、日中青少年交流推進年として中国の現状に関心を寄せお互いに等身大の理解を進めるため県協会訪中団の派遣など交流機会を増やし、講演と祝賀のつどい開催、東京五輪ホストタウン事業の推進、2022年の北京冬季五輪の支援交流を県と協力して推進すること、中国留学生ホームステイ受入れなどにとりくみ、これらの活動を通じて、友好交流の活性化、日中の相互信頼回復に力を入れて行くことを決定しました。

 意見発表では寺沢秀文・満蒙開拓平和記念館館長が開館以来6年を経過し16万人が訪れ、今後若い世代が修学旅行などで記念館を訪れていただくためにセミナー棟を増築が進められていることを紹介し、協力を呼びかけました。

 続いて、「平和友好条約の原点に返り、歴史を顧み未来を展望し、日中不再戦・覇権反対・平和友好のために、ともに連携して努力しましょう」との大会宣言(牛山好子・県女性委員会副委員長)と大会スローガン(西村源・県青年委員会顧問)が採択されました。

 上村力・副会長の閉会あいさつで第1部は終了しました。

 第2部の祝賀パーティーでは、来賓として出席された梁林衝参事官が、日ごろの県協会の友好活動を称えた後、「日中関係は正常な軌道に戻った。中国は改革開放40年を経過し、経済の中速度の発展と構造改革を進め健全で持続的発展を目指している。国際協力を重視しともに協力し分かち合う方針のもと一帯一路などに取り組んでいる。日中間には省エネなど幅広い分野で協力ができる。建国70周年の今年は、日中友好事業にとって重要なチャンスの時。地方民間交流の更なる交流成果を期待したい」と述べました。

 また、花岡徹県国際担当部長、篠原孝・務台俊介衆議院議員・小松裕前衆議院議員、濱田州博信州大学学長(県日中学術交流委員会会長)から祝辞をいただき、中山千弘連合長野会長の音頭で乾杯しました。

 会場ではなごやかな交流が行われました。

 来賓として前記各氏のほか付博二等書記官、劉朝アタシュエ、謝宏宇中国国際放送局長野孔子学堂責任者、井出庸生(代)・太田昌孝(代)衆議院議員、羽田雄一郎参議院議員(代)、若林健太前国会議員(代)、村石正郎県議会日中議員連盟会長、小林東一郎・荒井武志・高島陽子・清水純子県議、倉田竜彦元県日中議連会長、根橋幸夫県国際課長、白鳥亘県国際課長補佐、王昌勝県華僑総会会長、高橋要長野市商工観光部長、藤本元太白馬村副村長、矢ケ崎裕雅松本歯科大学理事長(代・酒井康成学事室長及び中国研修医)、岡村重信県経営者協会プロフェッショナル人材戦略拠点事務局長、鈴木幸一県中小企業団体中央会参事、木藤暢夫県商工会議所連合会常務理事、馬場進一県商工会連合会参事役、石原秀樹県信用保証協会会長、山本喜一部落解放同盟県連委員長、桜井啓司NPO県武術太極拳連盟理事長、小林佑一郎・木田健二郎県日中参与らが出席しました