新春メセージ・中日関係の改善と発展のために

中華人民共和国駐日特命全権大使 程永華

 2017年の新年を迎え、謹んで新春のお祝いを申し上げます。

 去る2016年は長野県日中友好協会創立60周年という記念すべき年であり、県日中をはじめ、各界の友好人士の方々が長年にわたり、中国での緑化活動や希望小学校の寄贈、スキー交流など、幅広い分野で豊富多彩な交流活動が行われ、両国関係の改善と国民感情の増進につながるものとなりました。これを踏まえて、長野県と河北省も産業、文化、医療、教育など幅広い分野で協力事業を展開し、中国と日本の地方交流において先導的な役割が期待されています。

 中日両国は引越しのできない重要な隣国であり、長期にわたる健全かつ安定した中日関係の発展は両国と両国国民の利益に合致し、地域と世界の平和と安定に資するものであります。目下の中日関係は、まさに坂を上り谷を越え、進まなければ後退する正念場にあります。双方は4つの政治文書と4つの原則的共通認識を守り、両国関係の政治的基礎を揺るがさないようにすべきであります。民間の友好、地方の交流と協力は中日関係の優れた伝統であり、重要な構成部分でもあります。長野県日中友好協会の皆様におかれましては、今までの伝統を受け継ぎ、各分野で中国と深く実務協力を進め、中日関係の改善と発展のために更なる貢献をなされるよう心から期待しております。

 2017年は中日国交正常化45周年、2018年は「中日平和友好条約」調印40周年にあたり、両国関係は重要な節目を迎えます。中国大使館としても引き続き県各界の方々とともに、中日民間交流と両国地方交流を全力で支援し、安定かつ健全な両国関係のために弛まぬ努力を続けて参りたいと思います。

 最後に、長野県の益々のご発展と長野県民のご多幸をお祈り申し上げます。