第55回県日中友好協会定期大会におけるあいさつ
                     
長野県日中友好協会会長 高波 謙二

 会員の皆様、そしてご多忙のところご出席いただきました中島副知事様はじめ来賓方々をお迎えして総会を開催できましたことうれしい限りです。

 本年は日中国交正常化45周年の節目の年です。日中関係は激動する国際情勢の中で領土問題、歴史認識問題など複雑な問題を抱えながら、一進一退を繰り返してきましたが、徐々に明るさも見えてきました。中国人観光客は昨年約650万人に達し、また中国での対日感情の好転も見られ、地方民間交流の進展、国レベルの学生交流も頻度を増しています。

  昨年は長野県日中友好協会創立60周年にあたり、祝賀大会や記念誌発刊など一連の記念事業を皆様のご協力をいただき成功裡に行うことができました。更に唐家璇中日友好協会長の来県、天皇皇后両陛下の満蒙開拓平和記念館ご訪問は大きな喜びでありました。

 日本と中国は、歴史的な深いつながりとともに、経済、人事、文化をはじめ各分野に及ぶ深いかかわりを持ち、友好都市提携も360組以上あります。長野県と河北省との関係も、環境、医療、スポーツ、観光等の分野で深まりを見せようとしております。本会の交流事業も長野県政府との協働で加速されております。

本年は中国を相手国とする東京オリンピック・パラリンピックホストタウン事業が具体的に始まり、各地区協会で力量に応じた大小さまざまな行事、イベントを実施していただき日中友好の発展につなげていただければと思います。

更に、今月末には、山根副会長を団長に協会訪中団を派遣します。8月には北京で日中友好都市中学生卓球交歓大会が開かれ県内からも6チームが参加します。秋にはチャーター便による「日中友好県民の翼」の実現が期待されます。広く県民に呼びかけて理解者を一人でも多く増やし新会員の増加につなげていただければと思います。

 交流なくして友好なしです。今日の協会の現状は質、量ともに全国に誇れるものであり、長年の友好に尽くされた先人に心から感謝申し上げ、今年は飛躍の年にしたいと期待を持っております。皆様頑張りましょう。(2017.5.15)