国交正常化45周年記念・長野県日中友好訪中団、北京、河北訪問(5/23~28)

長野県日中友好協会は日中国交正常化45周を記念して5月23日から28日、山根敏郎副会長を団長とする長野県日中友好協会訪中団を派遣しました。訪中団には15名が参加し、北京、河北省などを友好訪問し、熱烈歓迎を受け、思い出深い友好の旅となりました。

<中国国際放送局を訪問、インタビューを受ける>
 5月24日午前、中国国際放送局に到着すると、長野となじみの深い劉非さんと王小燕さんがにこやかに出迎えてくれました。お二人にご案内いただき、立派に成長した長野中国語学ぶ会が苗木を贈呈した友誼の桜をバックに記念撮影し、日本語部のオフィスを参観させていただきました。皆様の熱心な仕事ぶりを垣間見ることができました。続いて、王丹丹部長のあたたかい歓迎ごあいさつをいただきました。小燕さんのインタビューには皆さん緊張しながらも一生懸命答えていました。(CRIのホームページで団の貴局訪問の記事を見、ネットラジオでインタビューの番組を聞くことができます。立派に編集されていて、団員の皆さんも大喜びです。)

<中日友好協会の袁敏道秘書長と再会、歓迎昼食会>
 続いて中日友好協会を表敬訪問し、袁敏道秘書長と再会、昼食会のおもてなしをいただきました。長野訪問の思い出話しに花が咲き、日中友好のこれからについて語り合うことができました。袁秘書長は孫平化先生と長野県を訪問されて以来長野県との友情を大切にしていただいておられ、長野県にも大勢の友人がいます。昨年9月には、唐家璇会長とともに長野を訪問され、友好座談会や歓迎交流会に参加されました。国交正常化45周年にあたり日中友好都市中学生卓球交歓大会の成功や、秋の阿部知事を団長とする日中友好県民の翼派遣受け入れにご協力いただきたいとお願いしました。緑化協力と冬季オリンピック支援交流についても意見交換することができました。日中関係が厳しさの中に明るさも見えてきた中で、今後とも協力連携して地方民間交流を進めていきたいと固い握手をしてお別れしました。

<河北省で心温まる歓迎、山根会長が栄誉証書をいただく>
 北京西駅から15:23初の高速鉄道G521に乗って、河北省の省都石家庄市に向かいます。1時間25分余りで時間通り到着。河北省では省政府外事弁公室主任で、省人民対外友好協会会長の劉暁軍先生、省外弁アジアアフリカ処の梁国輝処長らから心のこもった歓迎を受けました。
 
 劉先生は、会見の中で、「昨年は、長野県日中友好協会の60周年をともに祝いました。河北省と長野県は友好提携以来大きな成果を収め人民対外友好協会から表彰されました。重要な成果は長野県日中友好協会の皆様の努力のたまものであり河北省人民は忘れません。易県での緑化協力の際は私も参加しよく覚えています。張家口で冬季オリンピックが開かれますが、スキー板の贈呈やスキー競技の開催にあたっての長野県の支援を忘れません。また多くの農業、工業、環境、医学などの研修生がお世話になり、私も松本の信大に留学中大変お世話になりました。先ごろ一帯一路国際協力サミットフォーラムが開かれ二階先生も参加されました。素晴らしいチャンスが訪れると思います。2022年の冬季オリンピックに対し、阿部知事は張慶偉省長に長野オリンピックの経験をもとに協力支援を約束されました。最近習近平主席は新たに「雄安新区」を建設する構想を発表しました。世界の一流レベルで建設される新区です。新区は河北省内に建設されるので、河北省にとって千載一隅のチャンスです。30年余りの交流の中でたくさんの成果をあげました。さらに多くの成果をあげられるよう希望しています」とあいさつされました。続いて劉先生から山根敏郎団長に長年の友好交流への貢献に対し栄誉証書を授与いただきました。
 山根団長は栄誉証書をいただいたことに感動し、「齢まもなく90歳になるが、これを励みに、生涯日中友好に尽くしたい」と述べあたたかい歓迎に謝意を表しました。2000年から緑化協力に励んできたことをこのような形で評価いただいたことは、本人も望外の喜びであり、県協会にとっても光栄なことでした。長年の友人の皆様と親しく交流でき良い思い出となりました。「北国の春」「ふるさと」「大海啊、故郷(海はふるさと)」をお礼に歌った団員と一緒に劉先生も加わっていただき歓迎会は大変盛り上がりました。
 また、翌日には、山根団長が長野市日中友好協会の会長ということで欒建英石家庄市の外事弁公室主任が歓迎宴を開催していただきました。昨年、石家庄市長さんや中学生訪日団、語学研修生を迎えて開かれた歓迎会の情景ががよみがえり、思い出深いものとなりました。

<内丘県で緑化協力>
 5月25日、韓隷東さんの案内で専用バスに乗り、高速道路で邢台市内丘県に向かいました。内丘県緑化協力地での記念植樹では、邢台市の馮智勇市外弁常務副主任や裴雅鋒市外弁副主任や県政府の皆さんが参加されて一緒に100本の側柏を植えました。活着と成長を祈ってたっぷりと水をくれました。近くのアンズ畑に案内され、熟したアンズをいただきました。王彪副県長主催の歓迎宴を催していただきました。内丘県での緑化協力は日中緑化交流基金の助成を得て実施されてきたもので、本年で5年目を迎えています。山根団長は、緑化協力の思いを語り、内丘県の発展を期待してあいさつしました。団員の山口昌昭千曲市日中友好協会理事長は裴さんたちの案内で友好交流を進めてきた巨鹿県を訪問しました。手厚い歓迎を受けたそうです。千曲市と巨鹿県の友好関係が前進していくことを願っております。

<張家口、冬季五輪スキー競技会場の整備進む>
 5月26日、石家庄市郊外の正定県にある石家庄国際空港から張家口に向かいました。12:15発のHU7123便で一時間ほどで張家口に到着。張家口市は人口約500万人河北省の西北、モンゴル高原から華北平原、北京に通じる要衝に位置しています。発展ぶりを随所で目にすることができました。特に、2022年の冬季オリンピックのスキー会場が同市崇礼区に決まって以降は一段と発展が加速しているとみられます。万里の長城の大境関を案内いただいた後、李宏副市長主催の歓迎会を開いていただきました。長野冬季オリンピックを開催した、長野県白馬などとの交流を深め、立派にオリンピックを成功させていきたいとあいさつ。昨年12月に来県された青少年オリンピック学校の校長さんとも今後の交流について意見交換することができました。
 5月27日には太舞滑雪場、万龍滑雪場などを参観させていただきました。太舞は新しいスキー場ですが準備が順調に進んでいる様子を実際に見ることができました。高速道路と崇礼区の中心市街地は一大変化を遂げています。数年後には高速鉄道も開通し北京とは1時間ほどで結ばれることになるそうです。オリンピックをチャンスとして、一大リゾート地を建設しているように見えました。

 一行は、孟祥龍さんの案内で高速道路を一路北京に向かいました。北京での最後の晩餐会には河北省外事弁公室の紀竑さんと国際放送局の劉非さんが同席してなごやかで有意義なひと時を過ごすことができました。