第44回中国語夏期スクーリング、熱心に中国語を学ぶ(8/26~27)

 第44回長野孔子学堂中国語夏期スクーリングが8月26・28日の両日、長野ラジオ孔子学堂で開催されました。50名近い参加者は初級・中級・上級クラスに分かれ、中国人ベテラン教師の指導のもと2日間、中国語学習に励みました。

 開講式で竹内勲・孔子学堂学堂長は「目標をもって、中国語を学ぶことが大切と思う。2日間楽しく学び交流し中国語のレベルアップをはかっていただきたい」とあいさつしました。来賓として西堀正司・県日中理事長や岩下隆・県中国語を学ぶ会連絡会会長らが参加者を激励しました。

 全体で王秀閣・中国国際放送局日本語部アナウンサーより発音の指導を受けた後、クラス別授業に入りました。

 各クラスでは講師が事前に準備した教材を使って会話・発音・文法・作文など熱心に学ぶ姿が見受けられました。

 初級クラスでは顧淑鳳先生の指導で「起きてから寝るまで」生活の中で使う中国語を学びながら、発音や文法を熱心に学んでいました。中級クラスでは王秋菊先生の指導で実践会話形式を取り入れ、互いに質問しあいながら文法・発音をチェックし理解を深めるとともに、魯迅の「藤野先生」や蘇軾の詞なども取り上げられていました。レベルの幅が広いクラスでしたが、まんべんなく指名され熱心に授業に参加していました。上級クラスでは孫麗波先生の指導で老舎の「微神」をテキストに学習、皆さんのレベルは高く流暢な中国語が飛び交っていました。太谷陽一白馬スキークラブ会長、
 河北省から見えた県国際交流員李妮さんや石家庄市語学研修生の馬丹さん孫琪さんを交えての交流授業では、中国語と日本語を交えての自己紹介や中国語との出会いなどを発表しました。研修生に対しては出身地の状況や、日本に来て感じたことなど質問が飛び出し、有意義な交流授業となりました。

 夜の交流懇親会では西沢正夫中国語を学ぶ会会長が歓迎のあいさつ。続いて李妮さんが自身の日本語学習体験を交え中国語学習のコツを紹介し参加者を激励しました。帰国者日本語教室の関亜菊さんが民族服姿で中国の民族楽器フルスと横笛の演奏すると大きな拍手が寄せられました。クラスごとの歌の出し物が披露され、参加者の中国語との出会いが次々と発表されました。最後にじゃんけんゲームが行われあっという間に2時間が過ぎました。和やかな交流懇親会となりました。2日目の朝はラジオ体操、荒井綏さんの指導で太極拳で汗を流し、再び特訓が始まりました。

 閉校式では、布施正幸県日中事務局長が「講師の先生と受講生の皆さんの熱意と協力によって内容の濃いスクーリングとなった。9月30日には中国語スピーチコンテストが行われるので参加を。日中友好のために中国語を学び中国の友人をつくり、ゆっくりでも休まず学び続けて行きましょう」とあいさつしました。受講生代表は、「皆さんの熱意に新たな刺激を受け、楽しく学習できた。若い時の意気込みがよみがえってきた」「厳しさの中にやさしさがあり有意義な2日間だった」「ゆっくりでも休まず続けることが大切だと思った」などの感想を聞くことができました。

 本年は東京オリンピック・パラリンピックホストタウン認定事業の一環として取り組まれました。