河北省農林科学院さくらサイエンス研修団来県、県試験場、信大農学部、JAで研修交流深める(10/15~21)

中国河北省農林科学院の孫風国・対外合作処処長を団長とする中国河北省農林科学院研修訪日団一行16名がさくらサイエンス交流事業(国立研究開発法人科学技術振興機構のさくら科学技術交流計画)の一環として10月15日~21日来日・来県しました。

一行は滞在中、県農政部や県農業試験場、信州大学農学部、JA長野中央会やJAグリーンながの、果樹農家などを訪れ視察・研修しました。日本の農業技術研究の現状と展望について研修することが主たる目的です。

 10月16日、県農政部を訪れた一行は、北原富裕農政部長から温かい歓迎を受けました。続いて担当者から長野県農業の紹介が行われました。午後には、須坂市の県農業試験場で上杉壽和場長らの歓迎を受け米の栽培育種などの講義を受けました。夜の歓迎会では、高波謙二会長や県農政部長、JA、日中友好協会等関係者から歓迎され楽しい交流のひと時をすごしました。孫団長は11年前、研修生を率いて来県したことがあり、長野県とは大変なじみの深い方です。

  翌17日は伊那の信州大学農学部を訪れ、終日、熱心に研修しました。田中清信州大学副学長や藤田智之農学部長はじめ関係の先生方から歓迎を受けるとともに、農学部の圃場を視察参観した後、4名の先生から、最先端研究の紹介をいただきました。

 18日は塩尻の県野菜花き試験場で視察研修しました。吉沢栄治場長らの歓迎を受けた後水耕栽培や紫外線照射など農薬をセイブして病害虫への耐性を高める研究がトマトやイチゴ、トルコキキョウ等の花き栽培に活かされている圃場を見ながら、次々に質問が出され、担当者から熱心に説明していただきました。
 
 JA長野中央会では、春日十三男専務や武重正史参事など関係者から歓迎を受け、JAの理念仕組みと事業の紹介をしていただきました。翌日はJAグリーン長野を訪問し、自動化された選果場や果樹農家の圃場なども視察しました。

 河北省の農業技術の向上と普及の中心的役割を果たしている農林科学院の若手研究者が長野県に大勢お出でいただいたことは長野県にとっても光栄なことで、行く先々で、関係者から熱い歓迎を受けました。孫団長の話では、河北省農林科学院には傘下に12の研究所があり、それぞれの研究所から選抜された若手研究者のポープとの事でした。熱心にメモを取り、質問する姿が印象に残りました。