日中友好は平和繁栄の基礎、60周年を友好前進の年に
長野県日中友好協会理事長 西堀正司
新年あけましておめでとうございます。日ごろ日中友好事業へ積極的なご参加をいただき敬意を表します。
ここ数年、特に尖閣問題と歴史認識問題等で日中両国関係は困難な状況でした。日中両国政治関係の不正常が続く中で、友好協会はじめ民間の各団体や有識者の将来を見据えた努力の甲斐あって徐々に関係改善が進んできました。大学生や青年・女性の交流が再開され、民間や地方自治体の交流も再開されてきました。一貫して頑張ってきたのは経済界の人々でした。両国の経済的結びつきは深く、大きな落ち込みを防いできました。
さて2016年はどのような1年になるでしょうか。国際情勢が不安定であっても、日中関係は再開された好循環を維持拡大させ、交流を本格化させる1年にしたいと思います。
最近の中国経済は減速したとはいえ世界第2位の経済規模の建設に成功しました。昨年1年間に観光で日本を訪れた中国人は5百万人を数えました。これは44年前の日中国交正常化の年の実に5百倍にもなります。また中国通貨人民元が第3位の国際通貨に認定されました。アジアに日本と中国という第2第3位の経済大国が隣国として存在しているのです。お互いに協力することにより効果と利益が生まれる事を理解しなければなりません。
県日中友好協会は、本年創立60周年を迎えます。60周年に当たり様々な事業を豊富多彩に展開していきます。県民とともに県民・国民運動としての友好事業を展開していきましょう。官民挙げて各地区協会でも地域の活性化と結び付けて友好活動を行っていきます。東京へ来日の中国人観光客の皆さんを長野県へ迎えて各地で熱烈に歓迎しましょう。協会60周年の記念誌が発行されます。交流の記念の写真がありましたら今から提供してください。60周年記念訪中団も派遣します。是非ご参加ください。県協会の友好事業に大きなご支援ご協力をいただきながら今年1年間を友好前進の年としたいと思います。
日中友好はアジアの平和と繁栄の基礎です。世界の平和と繁栄に貢献することを組織の指針とする友好協会の1年の歩みが始まります。(2016.1.1)