<初春を迎えて>  協働して日中友好交流のフロントランナーとしての役割を
                                                
                                                  長野県知事 阿部 守一 

 皆様には、清々しい新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。

長野県では、戦後70年の大きな節目の年であった昨年を、国際関係再構築年として位置付け、世界において長野県の果たすべき役割を検証するとともに、アジアの近隣諸国を中心とする友好関係の強化に努めて参りました。こうした中、昨年初早々、貴協会の格段の御支援と御協力のもとに、張慶偉省長を団長とする河北省代表団の来県が実現いたしました。ここに改めまして衷心よりお礼を申し上げます。

御蔭様をもちまして、張省長との間で「冬季スポーツ」、「医療・介護」、そして「環境」の3分野において、交流を強化する覚書きを締結したほか、「観光」分野においても、河北省との間で観光交流を強化する覚書を締結することができました。

年末には、私が河北省を訪れ、これらの覚書の進捗状況を張慶偉省長と確認するとともに、2022年の北京冬季オリンピック・パラリンピックの会場となる河北省に対して、全面的な協力と支援を約束して参りました。

ここ数年にわたり、日中国家間の関係は決して良好とは言えない状況が続いて参りましたが、そのような厳しい環境にあって、長野県と河北省はこれまで、「日中地方間官民交流のお手本」のような固い絆を築き上げて参りました。これも、貴協会の多大なる御尽力の賜物であると心から感謝を申し上げる次第です。

今後も日中友好交流のフロントランナーとしての役割を果たして参る所存でございます。引き続き、全国の日中地域間交流を牽引してこられた長野県日中好協会の皆様との協働をお願いいたしますとともに、新しい年が希望に満ちあふれ、実り多い良き年となりますよう心からお祈り申し上げます。(県日中友好友好協会名誉会長 16.1.1)