第2回日中友好秋季セミナー松本で開催、程永華大使講演(9/26〜27)
 
 公益社団法人日中友好協会と駐日中国大使館は9月26・27日両日、松本市内のホテルブエナビスタで、第2回日中友好秋季セミナーを合同で開催しました。友好協会からは全国本部および長野県、東京都、茨城県、埼玉県、神奈川県、千葉県、石川県、福井県、宮城県、静岡県、愛知県、三重県1都11県の日中友好協会の代表および、中国大使館の程永華大使、阮湘平・范建民両公使級参事官、大使夫人の汪婉・参事官、沈建国参事官ら計120人が参加しました。長野県協会からは高波謙二会長、相澤孝夫・清水えい子副会長、西堀正司理事長ら役員など50余人が出席。長野県の阿部守一知事、松本市の菅谷昭松市長、坪田明男副市長、安曇野市の宮沢宗弘市長らも関連行事に出席しました。

    第1部は岡崎温・協会理事長の開会あいさつに続いて、程大使が講演しました。程大使は、日中両国が長期的に安定した関係になるためには、@友好に対して自信を持つこと、A国民交流を積極的に進めること、B客観的かつ理性的な相互認識を持つこと、C双方の共通利益を絶えず拡大することが重要だと提言。「2千年の交流の歴史がある両国には友好の道しかない」と強調しました。(詳細別紙参照)

 第2部は、2つのグループに分かれて意見交換会を行いました。協会員と大使館員が日中関係や交流の現場などで日ごろ感じていることを自由に述べ合いました。双方は両国の青少年や文化の交流を進め、友好事業の後継者を育成していくことが重要との考えを確認しました。

 第3部の懇親会では、高波会長が地元を代表してあいさつ。程大使の講演に感銘を受けたことに感謝し、大使館はじめ各都県協会皆さんの来訪を歓迎しました。また長野県日中友好協会が全国の先達とともに日中戦争の深い反省の上に協会を設立したこと、特に満蒙開拓団を最も多く送り出し多くの犠牲者を出した負の歴史があることに触れ、日中不再戦、平和友好が県民の願いであることを紹介し、国民同士の相互信頼関係を再構築するため民間交流を粘り強く進めていきたいと述べました。来賓として出席した阿部知事は、「一貫して日中関係が日本にとって最も重要な2国間関係の一つだと考えており、就任以来毎年代表団を率いて訪中している」と述べ、大使館の協力に謝意を表した後、北京の当期五輪開催決定を祝い、開催経験のある長野県として積極的に協力したいと述べました。

 27日は、上高地を松本日中の役員の案内で散策し親睦を深めました。