日中友好の原点を大切に
長野県日中理事長 西堀正司
新年おめでとうございます。会員の皆さんの日中友好事業への積極的なご参加に対し心より敬意と感謝を申し上げます。
昨年1年間の日中関係は「島」問題と歴史認識問題によって不正常なまま変則的な状況が秋まで続きました。実に3年間も首脳の訪問がなかったのです。
このような困難な政治状況は異常なものですが、協会は組織をあげて日中の平和友好の努力を続けました。各地区の皆さんは地域の実情をふまえ、草の根からボランティアの精神で頑張っていただきました。9月には第14回日中友好交流会議が大阪で開催され、中国から130名を迎え、日本各地からの参加と合計400名近い盛大なものとなりました。長野県からも4名が出席しました。会議では困難を克服し日中友好の再生のため民間交流の新たな高まりを目指すことを確認しました。
私事ですが6月には長野県知事表彰(国際貢献賞)を受けました。大変名誉なことですが、これは友好協会が授賞したものと重く受け止めています。今後一層頑張ってまいりたいと思います。
11月には、日中首脳会談が北京で開催されました。毎年首脳会談を行うことは重要文書で約束されていましたが、実に3年ぶりのことでした。首脳会談によって第一歩が動き出しました。本年こそ日中友好の再生の年としたいと思います。
本年は戦後70周年と日中友好協会創立65周年の節目の年に当たります。県では、河北省との友好の強化のため、知事・省長の相互訪問を計画しています。協会では全面協力を決めています。協会は、全国組織とともにネットワークを生かして、日中民間交流の新たな高まりを目指したいと思います。
(1)協会創立65周年を記念する行事の展開。民間友好運動の伝統を守り発展させる。
(2)戦後70周年の節目を意識した行事の企画。
(3)青少年交流を強化し、経験交流を行なう。
(4)組織の拡大強化。青年、女性の参加の促進。地域ぐるみの活動強化。
日中友好は、日本の将来を決定する国是と言えます。使命感を持って今年一年間健康で、楽しい日中友好活動を続けて行きましょう。
(2015.1.1)