中国昆劇長野公演、伝統芸術の舞台に感動(9/22)

 日中友好協会創立65周年を記念して、中国昆劇名作精選長野特別公演が9月22日、ホクト文化ホール(県民文化会館)において行われ、1000人近い市民が来場し昆劇のライブの舞台を楽しみました。

 第1部は現代昆曲の最高峰と称される珠玉の舞台「琵琶夢」。後漢末の美しき歴史的才女、蔡文姫の物語で日本にもなじみの深い王昭君も夢の中に登場するなど歴史に思いを馳せることができました。第2部の「牡丹亭」は昆劇の最高傑作とされ、雅やかな歌と舞踊で綴る永遠のラブストーリーです。かつて歌舞伎の坂東玉三郎さんが日中合同公演で主役を演じたこともありました。舞台の両袖に日本語字幕が設置され、観客は主人公の演じる世界に引き込まれていきました。終演のカーテンコールでは鳴り止まぬ大きな拍手につつまれました。

 中国北方昆曲劇院は600年余りの歴史を有する昆劇の伝統を受け継ぐために、58年前に設立された劇院で多くの優秀な伝統的演目を整理継承するとともに、歴史的題材と現代的な題材を応用しながら新作を発表し多くの優秀な人材を輩出してきました。

 今回の公演は、東京、横浜、長野の3箇所で実施されました。長野では、県日中友好協会、長野市日中友好協会、長野朝日放送の共催で、関係友好団体の幅広い協力を得て実現できました。高波謙二県日中友好協会会長は「文化の交流は政治のギクシャクを超えて相互理解を深めることができます。これを機に一層友好と文化交流の増進に努めたい」と語っていました。


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