河北省代表団、白馬などの五輪ノウハウを視察交流(1/27)
 
 張慶偉・河北省長一行は1月27日1998年の長野冬季オリンピックでスキーアルペン、ジャンプ、クロスカントリーなどの会場となった白馬村を視察しました。河北省張家口市は隣接する北京市と共催で2022年冬季オリンピックの招致活動をしています。大会運営や競技施設、大会開催後の施設利用や課題などについて、地元関係者から話を聞きました。

 代表団は、太田文敏白馬村副村長や矢口公勝県スキー連盟会長はじめ長野五輪開催に携わった白馬村の行政・スキー関係者20人と白馬八方文化会館で懇談。張省長は「冬季五輪を開いた豊富な経験がある白馬村などと交流し、冬季のスポーツ産業、冬の観光を盛んにしていきたい。冬季五輪の企画と運営の経験と終えてからどのようにその成果を活用しているかなど勉強したい」とあいさつ。

 長野五輪の前後12年間にわたり村政を担った福島信行元村長(大北日中友好協会会長)は、招致活動、計画、運営、宣伝などに携わった経験を振り返り、競技に関しては人材も豊富でFISからの評価も高かったことなどを紹介、知名度向上で「世界中からスキーヤーが訪れる場所になった」と説明。後利用としては一部競技施設の維持管理が負担になっていることにも触れました。長野五輪でアルペン競技委員長だった丸山仁也氏は、かつて2度にわたり張家口の崇礼県を訪れ、スキー場のコース設計などを助言したことなども紹介した後、競技前のコース整備や競技審判員等のスタッフの養成確保が大切だと述べました。

 代表団は懇談後、「白馬 山とスキーの総合博物館」を丸山庄司館長の案内で参観した後、白馬ジャンプ競技場と白馬スノーパーク(クロスカントリー競技場)を視察しました。代表団に同行した張家口市オリンピック招致委員会メンバー(侯亮・張家口市長ら5名)は、その後長野市内の選手村、開会式場、Mウエーブオリンピック記念館なども視察しました。