新春メッセージ
国民交流の重要性を再認識し力を入れて推し進めましょう

中華人民共和国駐日本国特命全権大使  程永華

2014年の新年を迎え、謹んで新春のお祝いを申し上げます。

去る2013年は中日平和友好条約締結35周年に当たりますが、一昨年に悪化した両国関係が依然として深刻な難局に陥り続けており、これは、双方の利益と合致せず、両国民が望まないものであります。中国と日本は引っ越すことのできない隣国であり、2000年に及ぶ文化交流と往来の歴史を持ち、伝統を共有する東アジアの両国は、将来にも睦隣(善隣友好)以外の選択肢はありません。

今の両国関係と国民感情は、中日友好にとって、決して望ましいものではありませんが、逆境の最中だからこそ、今一度中日友好の原点、すなわち国民交流の重要性を再認識し、より一層力を入れて、推し進めていかなければなりません。

去年は長野県と河北省友好県省提携30周年であり、阿部守一知事は県日中友好協会の西堀正司理事長たちと北京市、河北省、上海市を訪問して、成功を収めました。また、長野県日中友好協会が木曽と天龍村の強制連行殉難烈士慰霊祭、村山富市元総理講演会、緑化協力訪中団、日中友好スキー交流会など豊富多彩な活動を通じて、中日民間における相互理解と友好関係を深め、信頼関係を築くことに貢献をされました。これに対し、心から感謝を申し上げます。

国の交わりの基は民が相親しむことにあります。新しい一年、貴会の皆様が引き続き「民を持って、官を促す」という良き伝統を受け継ぎながら、草の根の交流を一層活発化させ、両国関係の改善を発展を促すことを期待しております。中国駐日本国大使館は今までと同様、皆様と手を携えて、共に頑張りたいと思います。

(「日本と中国」長野県版新年号14.1/1)