現代中国の書画代表団を迎えて驥山館で書道絵画交流(9/28)

 現代中国書画代表団15人を迎えて9月28日、長野市の驥山館で書道絵画交流会が開かれました。

 この日早朝、驥山館に到着した一行は、川村龍洲館長や西堀正司・県日中友好協会理事長ら20名余の友好協会や孔子学堂メンバーらに拍手で迎えられました。川村驥山先生の事績を紹介した展示室を参観した一行は驥山先生の天才的な作品の多くに触れ感激して熱心に見入っていました。

 交流会では、川村氏が「1961年に中国作家代表団が当地を訪れ、驥山先生が歓迎交流した。ご縁があって今ここに皆さんをお迎えし文化交流ができることに感謝している。子々孫々につないでいきたい」と述べました。劉鉄宝氏は「驥山先生の作品を見て感激している。中国と日本は同じ漢字で結ばれていて書や篆刻、漢詩等共通の基礎がある。文化の交流を子々孫々につなげ、平和のために頑張っていきましょう」とあいさつしました。

 書道の交流では、最初に川村氏が「皆大歓喜」、劉氏が「長楽無極」と揮毫。続いて邢天安・中国国際放送局書画院前院長、唐天源・中国チベット美術家協会副主席等が次々に書や絵を披露しました。中国で中国画を長年学んできた女流画家の安藤美香さんや動書家の高坂朝子さんも絵や書を披露しました。一行は、2時間余りにわたり熱心に交流し親睦を深めました。

 その後東山魁夷館を訪問して、中国との交流に大きな足跡を残した東山芸術に触れました。唐招提寺の障壁画制作に傾けた努力のあとなども展示されていて感激していました。

 一行は、中国国際放送局の主催で9月27日から東京美術倶楽部にて開かれた「現代中国・国画展~写意画の巨匠―斉白石とその一門」と題する中国書画篆刻芸術展に合わせて来日し、開幕式に出席の後長野を訪れたものです。