石家荘市の中学生20名余が長野を友好訪問(8/27)
長野市の友好都市、河北省の省都石家荘市の中学生ら23人が8月27日、長野市を訪れ、もんぜんぷら座でお茶や浴衣の着付けなど日本の伝統文化を体験したり、長野市日中友好協会の主催の歓迎会に出席するなど交流を深めました。
訪問団は石家荘市第42中学校の1年生20人と教師らで24日に来日し、東京ディズニーランドなどを見学したのち、長野市入りしました。早速、市役所を表敬訪問し黒田和彦副市長を訪ね、記念品を交換した後、もんぜんぷら座に移動。国際交流コーナーで茶道や折り紙のほか、浴衣や振り袖の気付を体験しました。周羽嬋さん(13)は「着物は少しきついがとてもきれい。折り紙も面白く、帰国したら小さい子供たちに教えてあげたい」と話していました。
訪問団はその後ホテルJALシティ長野で開かれた長野市日中友好協会主催の歓迎会に出席し、山根敏郎会長らの熱烈歓迎を受けました。歓迎会には友好協会員ら20名が出席したほか、長野市滞在中の石家荘市語学研修生3名も参加しました。
山根会長は「朋友あり遠方より来る、また楽しからずや」と中国語で語り、「ともに友好を深めましょう」と呼びかけ大きな拍手を浴びました。団長の楊c(よういく)副校長は「この度の訪問を通じて長野市への理解を深めることができました。友好の永遠なることを祈ります」とあいさつ。
記念品交換の後の懇親交流では女性会員の友好ハッピを着ての炭坑節に石家荘市の中学生も踊りの輪に加わり会場は熱気につつまれました。続いて、訪問団側から、ギター伴奏つきで、北京オリンピックのテーマソング「あなたと私」や「小さなりんご」が披露され、その熱唱ぶりに惜しみない拍手が送られました。
各テーブルでは筆談を交えての交流に花が咲きました。中国語の話せる会員が「海は故郷」を口ずさむとたちまち日中両国の大合唱になりました。あっという間に2時間が流れ、お別れの時が来てしまいました。「旅愁」のメロディーで中学生たちが歌ってくれた「送別」はいつまでも心に響きました。
一行は29日まで長野市に滞在し、裾花中学校の生徒との交流や、直富商事参観など有意義な思い出を刻みました。
石家荘市の訪問団が長野市を訪れるのは2011年度以来、3年ぶりのことでした。11月には長野市から中学生訪中団が派遣される予定です。