県日中女性委員会総会、”日中友好を心から願って”(6/8〜9)

 県日中友好協会女性委員会は6月8日、第39回定期総会を開きました。恒例の持ち出し総会は今年は湯田中温泉「水明館」でおこなわれ、県内から女性委員会のメンバーや来賓など80名が参加しました。

 島津美智子委員長は地元中野市日中友好協会の協力に感謝した後、「県女性委員会は秋のバスツアーで孫文と梅屋庄吉の事績を学び、新春女性のつどいでは和田登先生から『望郷の鐘』の主人公山本慈照さんの事績を学んだ。青年委員会と共催で友好キャンプ・友好スキー交流会にとりくんだ。日中関係は依然厳しい状況が続いているが、民間では、日中の若者が直接触れ合う努力をしている。日中両国指導者には日中友好を心から考えていただきたい。日中友好こそ平和への道との信念のもと頑張っていきたい」とあいさつしました。

 福沢宏夫県日中副会長、西堀正司県日中理事長、西村源県日中青年委員長らが日ごろの女性委員会の活躍に感謝し、エールを送りました。

 総会では13年度の活動報告や決算報告を承認した後、14年度の活動方針と予算が採択され、新役員が選出されました。友好キャンプやスキー交流会を通じて中国留学生・研修生・帰国者との交流を深めること、女性会員の拡大と相互の親睦を深める活動に取り組むことなどが盛られています。

 第2部では池田茂・中野市長(市日中友好協会会長)が「これからの国際交流、日中友好のあり方」と題して記念講演しました。横浜銀行総合研究所勤務時代に中国を研究テーマに東北やアモイ、上海などを幾度か訪れた体験を踏まえて、地理的歴史的な視点、文明の衝突(相互影響)などの角度から日中関係を広い視野から見ていくことの必要性をお話いただきました。エネルギー問題、環境問題は時間はかかるが相互依存・互恵関係の構築によってしか解決されない、礎になるのは同じ人間としての民間レベルでの真の文化交流と指摘されました。友人の日中カップル夫妻の体験的文化交流も紹介されて好評でした。
 続いて、おはなし玉手箱DonDon主宰の小野千恵子さんが、小林東一郎さんの和太鼓演奏をバックに高井の民話「黒姫」の悲恋物語を朗読披露しました。全員吸い込まれるように聞き入りました。

 第3部の交流懇親会では地元出身の中山晋平や高野辰之にちなんだ歌が披露されたのを皮切りに各地区から歌や踊りの出し物が次々と繰り出され、大変楽しい交流会となりました。最後に、来年の開催予定の千曲市日中女性委員会に県女性委員会の旗が手渡されました。

 翌6月9日には中野のバラ祭り、土人形資料館、中山晋平記念館、陣屋などを参観しました。参加者からは「大変有意義な2日間でした。女性同士の日中民間交流をこれからも進めていきたい」との感想が聞かれました。