第50回長野県日中友好協会定期大会
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  会 宣 言

県民の皆さん

長野県日中友好協会は本日、第50回2012年度定期大会を開催いたしました。

国交正常化から40周年を迎え、日中関係はこの間大きな発展を見ました。人的往来は550万人、往復の貿易額はアメリカを大きく引き離し3400億jを記録しております。

激動する国際情勢を受け、アメリカの衰退、ヨーロッパの財政金融危機、新興国の台頭など各国間の力関係が大きく変化し、アジアの時代が訪れています。中国とどのように付き合って行くかは、我が国にとってきわめて重要な課題です。アメリカ一辺倒、反中国の思潮に押し流されることなく、冷静に日中関係の不安定要因を克服し、「戦略的互恵関係」を前進させる努力が両国、両国国民に必要とされています。戦争状態に終止符を打った日中共同声明や覇権反対を約束した日中平和友好条約そして21世紀の日中関係を指し示した2008年の新日中共同声明の原則を踏まえ、相互信頼と平和友好協力を深めて行くべき大切な時を迎えています。

本年、国交正常化40周年に当たり、8月北京で開かれる日中友好都市中学生卓球交歓大会をはじめ両国でさまざまな記念事業が開催されます。長野県にとって避けて通れない満州開拓団の歴史、負の歴史をプラスに転じていく平和の拠点として満蒙開拓平和記念館もいよいよ着工となりました。これらの活動や相互交流を通じて、日中の相互信頼回復・世代友好・共同繁栄に努めていきたいと思います。

日中友好協会全国本部はこの4月から公益社団法人となりました。県協会はその構成員として、全国の仲間とともに新しい時代の友好交流を推進していきたいと思います。

団塊世代の皆さんや青年・女性の皆さんの入会を歓迎します。ともに、アジアと世界の平和を願い、両国の世々代々の友好と共同繁栄に努めましょう。

2012年5月17日

第50回2012年度長野県日中友好協会定期大会