第49回2011年度長野県日中友好協会定期大会

大 会 宣 言

県民の皆さん
 長野県日中友好協会は本日、第49回2011年度定期大会を開催いたしました。

東日本大震災によってわが国は大きな困難に直面しておりますが、再生の力を信じ、力を合わせ、中国をはじめ国際社会から寄せられたお見舞いと支援に感謝し、前進してまいりたいと存じます。

 県協会は、この1年、相互理解と友好協力の発展を願い日中友好協会創立60周年記念事業など諸事業を実施し、日中友好が重要であることを県民や全国にアピールして来ました。10月の北京人民大会堂での記念祝賀会には全国1200名の仲間とともに長野県から175名が参加しました。あわせて中国雑技団長野公演、「周恩来と日本」展、60周年記念講演と祝賀のつどい、中国留学生ホームステイ、中国高校生受入など諸事業を成功裏に実施することができました。

こうした中で9月に尖閣沖での漁船衝突事件が起きました。この事件を契機に日中関係は大きな困難に直面しました。日中関係の悪化、特に国民の対中感情の低下は多くの心ある人々を悲しませました。しかし、昨年の対中貿易が対米貿易を大きく引き離している現実を見ても日中両国の協力提携は不可欠です。日中関係は関係者の努力によって徐々に改善の兆しを見せていきました。昨年12月には「中国はあくまで平和発展の道を歩み、覇権を求めない」との外交指針が発表されました。2月にはパンダが上野動物園にやってきました。3月の大震災に対して、中国がいち早く支援をしてくれたことも国民感情を近づけてくれることでしょう。

 激動する国際情勢の中で、日本にとってアジアの隣国中国との安定した協力関係の構築は重要な課題です。「戦略的互恵関係」を前進させる努力が両国、両国国民に必要とされています。
 本年、満州事変80周年、辛亥革命100周年に当たりアジアと世界の平和繁栄を願って、日中の相互信頼回復・世代友好・共同繁栄に努めていきたいと思います。
 
団塊世代の皆さんや青年・女性の皆さんの入会を歓迎します。ともに、両国の世々代々の友好と共同繁栄に努めましょう。

2011年5月25日    第49回2011年度長野県日中友好協会定期大会