ともに進み新しい貢献を
                           中日友好協会会長 宋健

 中日友好協会を代表し、心より日中友好協会創立0周年にお祝いの意を申し上げます。また遠路はるばるおこしいただいた友人の皆様に、熱烈な歓迎の意を表したいと思います。

 60年来、日中友好協会の歴代の指導者と会員の皆様は、中日友好の信念を堅持し、中日国交正常化の実現、中日平和友好条約の締結、友好協力関係の改善と発展のために、絶え間ない努力と貴重なご貢献をなされ中日民間往来を推進し中日友好事業を促進する重要な力となっています。

 今年5月、温家宝総理が日本を訪問した際、自ら日本の友好団体と個人に、中日友好貢献賞を授与しました。これは中国指導者が民間友好を重視していることだけでなく、民間友好の重要性を示しています。本日もまた60人にのぼる日中友好協会の代表の皆様が、この特別な賞を受賞されます。この場を借りて中日友好協会を代表し、中日友好事業に尽力された日本各界すべての方々に崇高な敬意と心からの謝意を表したいと存じます。

 中日善隣友好関係を発展させるのは、アジア及び世界の平和、安定と繁栄にも有利です。20世紀の歴史は私たちに次のようなことを教えてくれました。つまり平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展こそが、両国人民の根本的かつ長期的利益に合致するものです。

 塵沙齟齬、風月婆娑。杜鵑啼悌、鴻雁情蹉。(砂ぼこりで齟齬をきたし、こずえが揺れ動くことがあるが、ホトトギスの泣き声が兄弟の情義を語り、雁の伝書でしこりを解く)
 
中日友好関係の発展は依然として任重く、道遠しであり、目標を実現するため引き続き努力していかなければなりません。私たちは協会創立60周年を新たな契機に貴協会とともに進み、平和友好の旗印を高く掲げ、両国の各分野、各レベル、とりわけ青少年間の友好交流を深め、中日戦略的互恵関係を発展させ、中日両国の子々孫々までの友好を促進するために、絶えず新しい貢献をしていこうではありませんか。

(2010.10.15北京人民大会堂における日中友好協会創立60周年記念祝賀会でのあいさつ)