大 会 宣 言

県民の皆さん

長野県日中友好協会は本日、第46回2008年度定期大会を開催いたしました。

昨年の中国との往復貿易額は2300億ドル余りに達し人々の行き来も500万人を超えています。まさに、お互いに無くてはならない間柄となっております。にもかかわらず、5年余りにわたる「政冷」にギョウザ事件やチベット問題などが加わり、日中両国民間の相互信頼関係は大きなダメージを受けました。このたびの胡錦濤国家主席の来日を機に、両国関係が改善・発展していくことが期待されます。特に「戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明」は21世紀の日中関係の指針として注目されます。

歴史的転換点にある中国、アジアとの共生に舵を切りつつも課題多い日本、引越しのできない日中両国がいかに賢明に平和・友好・共同繁栄の理念のもと付き合っていけるか官民上げて英知を絞って行くべき正念場の年でもあります。両国首脳交流が回復した好機を活かしながら、協会は13億の人々が住む隣国中国との相互信頼関係を深めるため粘り強く活動していきたいと思います。

本年は日中平和友好条約30周年、北京オリンピックの年であり、また河北省との友好提携25周年の年でもあります。知事を団長とする県日中友好の翼訪中団の派遣や、緑化協力プロジェクト、河北省卓球選手団を迎えての中学生卓球交流大会などが行われます。政府間では日中青少年交流年としての位置づけがなされ高校生交流はじめ種々の記念行事が計画されております。

団塊世代の皆さんや青年・女性の皆さんの入会を歓迎します。ともに、日中平和友好条約の原則の下、新しい段階に見合った交流を深め、両国の世々代々の友好と共同繁栄に努めましょう。

2008年5月15日

第46回2008年度長野県日中友好協会定期大会