祝 平和友好条約30周年 北京オリンピック開幕

    日中の「戦略的互恵関係」を推進しよう

                                                   長野県日中友好協会理事長 西堀正司

本年は、日中平和友好条約が結ばれて30周年の節目の年です。8月には第29次北京オリンピックが開催されます。

数年間の「政冷・経熱」状態を経て、日中両国関係は、一歩二歩と良い方向へと進み始めました。五月には、胡錦涛国家主席が来日し福田首相との会談を成功させ、両国関係の四つ目の重要な「戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明」が発表されました。条約締結30周年のこの記念の年に立派な内容の共同声明が出来た事は、歴史的意義を持っています。両国二国間関係が重要である事を確認するとともに世界の平和、安定、発展に対し責任を負って努力する事を決めました。双方は、長期にこの選択を包括的に推進し、平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展を目標として実現していくことを決めたのです。又日中関係を世界の流れに沿って方向付け、世界の良き未来を共に創り上げてく事を宣言しました。

両国が平和発展を堅持する事、中国の発展を日本は支持し、日本の戦後60余年を中国は評価しました。問題が発生した時は協議と交渉を通じて問題の解決にあたる。信頼、首脳交流の定期的化、対話、人的文化的交流強化、友好都市、スポーツ、民間団体の間の交流の強化、青少年交流の実施、エネルギー環境分野の交流 その他共通利益の拡大がうたわれています。東シナ海を平和、協力、友好の海とする等々どのように具体化するかプレス発表が行われています。70項目約八千字にもなる内容の一部を紹介しましょう。その中には8月8日から始まる五輪の成功に力を入れる事が約束されています。青少年友好交流年に今年を定めて年間四千名規模の計画的交流を毎年続ける事も決めました。

長野県にも中国青年が、毎年来る事になっています。戦略的互恵関係の強化構築に対し抱負な内容の交流が、日中両国で打ち出されたのです。これは過去には無かった具体的な、短期、中期、長期の計画書なのです。

今後の日中関係はこの方針で官民あげての交流が行われていくでしょう。

民間の我々も大方針に合わせた組織的な交流を強化して、日中友好の実が上がるようにしたいと思っています。