<年頭所感>
日中国交正常化35周年を迎えて
県協会創立50周年の成果踏まえ、英智を結集して友好前進の年に!

     長野県日中友好協会会長  井出 正一

 明けましておめでとうございます。

 昨年は当協会創立50周年という節目の年でありました。長野県日中らしい記念事業をと、通常の活動に加えて、『虹の架け橋・長野県日中友好の歩みV』の発刊、「満洲開拓を考える絵画展と語り部のつどい」、50周年記念祝賀大会、内蒙古雑技団による「草原の蒼き狼たち」の県内公演、日中友好の翼訪中団の派遣と保定市易県での新規緑化協力と数多くの事業に取組みました。お蔭様で各地区協会、友好諸団体、協賛企業等々と大勢の皆様のご理解とご協力によって、いずれも成功裏に実施することができ、また各方面から祝意と激励を頂戴しました。改めて厚く御礼を申し上げる次第であります。と同時に先輩方の中国との平和・友好・共生を希う熱き思いを受け継いで次なる50年に向かっての決意を新たにしたところであります。

 さて、今年は日中国交正常化35周年になります。5年余り「政冷」の状況にあった両国首脳関係も、昨年10月の安倍新首相の就任直後の訪中、中国側の異例ともいえる厚遇のなかで「戦略的互恵関係の構築」を謳った「共同プレス発表」によって改善への一歩が大きく踏み出されたことは欣ばしい限りであります。昨年11月全国都道府県日中友好協会会長訪中団の一員として訪中、人民大会堂での曽慶紅国家副主席との会見の際、曽氏も日本側の野中広務名誉顧問も異口同音に1ヶ月前の両国首脳会談の結果に「ホッとした」と発言されたのが印象的でした。

 安倍首相のこれまでの言動、小泉内閣のアジア外交からは考えられない位大きく舵を切ったわけですが、北朝鮮の核実験への対処のタイミングも含めて、それほどに日中両国は相手なくしては存在できない関係にあることの証左でありましょう。

 35周年を迎えた今年は、中国側首相の訪日もありましょうし、人的経済的交流も一段と活発になりましょう。(社)日中友好協会としましても青少年の交流、相互理解の一環として日中友好都市小学生卓球交歓大会、高校生のホームステイを伴う相互交流を計画しておりますが、県日中としても全面的に協力をしたいと考えております。

 また組織の会員数の減少と高齢化、それに伴う財政基盤の弱体化の解決も急務です。こう考えますと今年も課題難題は山積みしておりますが、みんなで知恵と力を出し合って進んで参りましょう。


日中の友好信頼関係の発展をめざそう

            長野県日中友好協会理事長 西堀 正司

 新年おめでとうございます。

 昨年中は、日中友好事業の発展の為に御協力をいただき感謝申し上げます。県協会は創立50周年を記念する多くの記念行事をとりおこない会員の皆様とこの節目の年を祝賀しました。

 8月の「満洲開拓を考える絵画展と語り部のつどい」の開催を皮切りに、9月には50周年記念誌『虹の架け橋・長野県日中友好の歩みV』の発刊と祝賀大会の開催、10月には内蒙古雑技団公演と日中友好の翼の派遣などを成功裏に実施しました。 県民各界からの祝意もいただきながら今後の友好への強い決意を会員一同確認したところです。

 21世紀を日中友好を基礎にしてアジアの平和と世界の平和を保障していくという我々の意思は不動のものです。

 ここ数年間の「政冷経熱」の状況を一日も早く終わらせ本来の友好の道を進む事が出来るよう力を結集した一年でした。小泉内閣から安倍内閣へと変化する中で新首相は最初の外国訪問国として中国を選びました。これは日本の国益をふまえて我々の安全保障と極東の安全保障を考える中で当然の事であります。あまりにも国益を無視し、戦略性のない小泉内閣は退陣し、安倍新外交は、順調なスタートを切ったといえるでしょう。

 日中友好の道こそが日本の安全を保障するものです。その意味から今年は官民あげての友好運動が展開出来ると思います。

 さて、新しい年本年は、日中国交正常化35周年の節目の年です。

 我々の友人の国、中国は今秋党大会を5年ぶりに開催します。胡錦涛政権も二期目を迎えて更なる発展を計画しています。世界一の外貨準備高1兆ドルを達成してバランスのとれた高度経済成長を目ざしています。

 2008年の北京オリンピックと2010年の上海万博の開催で開放された中国を演出しようとしています。

 我々の運動もすばらしい状況に合わせて展開したいと考えます。日中友好の未来は双方の協力によって大きな発展が予想出来ると思います。

 本年日中友好都市小学生卓球交歓大会をはじめとする沢山の計画が進行中です。皆様の御協力のもとに成功裏に実行実現できますようお願いいたします。

 最後に年始にあたり皆様の御健康と御多幸をお祈りして新年のあいさつといたします。

 共に日中友好の発展を確信して頑張りましょう。