「靖国」なぜ意地張る
岡谷市日中、野中広務氏招き講演会

  「国益を害してまで、なぜ意地を張らなければいけないのか」。日中友好協会名誉顧問の野中広務氏は1月21日、岡谷市日中友好協会が市国際交流協会と共催で岡谷市内で開いた講演で、小泉首相の靖国神社参拝を批判した。
 昨年10月に中国東北部を訪れ、旧日本軍が遺棄した化学兵器で被害を受けた住民に会って「戦争の傷は癒えていない」と実感。「中国や韓国と勇ましく渡り合えば国民が拍手喝采すると錯覚している、歴史的な裏づけのない政治家が勢力を増している」と憂えた。
 当日は会場に入りきれないほどの盛況で、270名が、野中氏の熱弁に耳を傾けた。