中国にスキー用具7000台を贈る
今年も中国にスキー用具を贈る取り組みを進めたところ、2週間ほどの間に長野運動公園・陸上競技場にスキー板7000台などが集約されました。この間連日、長野市スキークラブのメンバーが整理に当たりました。6月9日には、長野市スキークラブのメンバーらによってコンテナへの積み込み作業が行われました。
県スキー連盟や県日中友好協会などでつくる県日中スキー交流委員会(北野次登会長)は6月9日、長野市の長野運動公園・陸上競技場で中国へ贈る為に県内各地から寄せられた中古のスキー板やスキー靴をコンテナに積み込む作業をした。
同委員会は1983年から毎年、中国にスキー用具を贈っておりすでに累積11万台に達する。5月20日から長野・松本・白馬・野沢・山ノ内などで寄付を受け付け、市民やレンタル会社からスキー板7000台、スキー靴3000足、ストック3000組が集まった。この日は、長野市スキークラブや県スキー連盟傘下の各スキークラブ、日中友好協会メンバーら63人が40フィートの大型コンテナ4台に積み込んだ。
「最近の日中間の政治問題には関係なく順調にスキーが集まった」と県スキー連盟の河野博明専務理事。コンテナは約1週間後に横浜港を出て、瀋陽体育学院や長春、河北省など3箇所に届けられる。
中国へスキー用具を贈る運動趣意書
長野県では全国に誇るスキーの分野で1980年以来、中華全国体育総会・中国スキー協会からの要請を受けて、中国のスキー振興と日中スキー交流の促進の為に、日本を代表して中国スキー研修生を23次にわたって受入れて来ました。長野冬季オリンピックでは女子エアリアルで中国スキー初の銀メダルを獲得するなど大きな成果を収めています。又、中華全国体育総会・中国スキー協会の招きに応じて、県中国スキー事情視察団・スキーコーチ代表団・県日中スキー交流代表団が派遣されております。
中国スキーのレベルアップに協力していくことは、国際スキー界における日本のスキーの役割を高めるものであり、長野冬季オリンピック招致の際の中国の支援にも応えるものであります。又、中国でのスキー可能地域が中国東北地方(特に黒龍江省・吉林省)に集中していることを考えれば旧満州開拓団等でつながりの深い本県では、新しい時代に適応した交流・支援によって感謝の意を表することにもなると存じます。
1983年以来、中国スキー協会の要請に基づき、中国のスキーの裾野を大きく広げ、レベルアップを図るために、中国へスキー用具を贈呈する運動に取り組んで参りました。
過去23年間の取り組みを通じて、県民各位のご協力のもとに11万余台のスキーを贈ることができ、中国側から喜ばれております。本年も、今までの成果の上にスキーを贈る取り組みを進めたいと存じますので、関係各位・県民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
なお、この数年来集約されるスキーの台数が増えており、長野市スキークラブの皆さんのボランティアによるスキー整理が大変になっておりますので、事前の整理についてもご理解ご協力をお願い申し上げます。
2005年 春
中国へスキーを贈る実行委員会
長野県日中スキー交流委員会
会長 北 野 次 登(長野県スキー連盟会長)
〒380-0936 長野市中御所岡田町70県日中友好協会内
рO26−224−6517浮Q24−6518(FAX)