新春アピール>

  戦後60周年・日中友好協会創立55周年
「平和・友好・共生」の理念のもと、相互信頼醸成のために継続的努力を傾けよう


 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は日中友好にご理解ご協力を賜り心より感謝申上げます。

 日中関係は経済の相互補完関係がより鮮明となっている中で、政治的ギクシャクが解決されない「政冷経熱」といわれる残念な状態が続いています。昨年は、靖国参拝問題からスタートし、サッカー・アジアカップ事件、チチハル日本軍遺棄毒ガス弾事件、東シナ海での天然ガス田開発問題、潜水艦領海侵入事件と続きました。極めて重要な隣国同士でありながら、3年間にわたって両国首脳の相互訪問が行われないという異常な状態にあります。

 協会は、日中間で、相互誤解と不信感が増大していくことに警鐘を鳴らし、相互信頼強化を県民にアピールして具体的な交流を推進しました。昨年11月21日には一年ぶりにAPEC出席の折、チリのサンチアゴで小泉・胡錦涛会談が行われました。これを契機に両国関係が好循環の軌道に乗ることを期待したいと思います。日中両民族が不信と敵対の泥沼に陥らないために、両国首脳の英断、特に小泉首相の決断が注視されます。

 本年は戦後60周年、日中友好協会創立55周年の大切な年にあたり、4月には第10回日中友好交流会議が長野で開催されます。経済分野で相互補完関係を強める日中両国は連携してアジアの平和と繁栄に貢献していかねばなりません。政界・経済界・言論界・文化スポーツ界の多くの心ある人士の奮起が期待されると共に、我が協会も相互信頼醸成のために「平和・友好・共生」の理念のもと、草の根レベルで継続的努力を傾けていきたいと存じます。一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。

 皆様の新年のご多幸とご活躍をお祈り致します。

  2005年新春

  長野県日中友好協会