NEONHALL NAGANO DIARY 2004.vol.3
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ネオンホール日記。…というよりは、清水の個人的な行動録・備忘録です。(なのであまりネオンの記録にはなっていないかも。)長野を中心に、あたふたと動き回っている僕の日常と非日常を、あくまでユルめに綴ります。思いつきで一気に書いてることが多いので、誤字脱字変な表現が多いと思うのですが、どうかお許しを。数日後にこっそり書きかえたり追加したり、も多いですがそれもお許しを…。



■2004/12/17〜2005/1/23(2005/1/29 記)
年末年始のバタバタの中で始まった“職人本”の取材のため、一気に生活パターンが変わり、結果日記が途切れてしまいました…。まだまだ落ち着かず、慣れない日々に流されるばかりなのです。その間、スーパーネオンホール(一言で描くのは難しいけど…、なかなか高密度のライブイベントでした。新オムニバスCDも無事に発売できたし。)、奈良への帰省(毎日寝てばかりで殆ど出かけなかった…。)、劇団七味堂の公演(賛否両論ではあるけど、個人的には実験としてかなり面白かった。)、スロウライのライブ(今一歩乗り切れなかった。個人的には最近ベースプレイは絶好調!)、などなどがありました。ほぼ毎日取材を続けつつ、何本かの原稿を上げて…しばらくこういう生活が続きそう。



■2004/12/16(thu)
長野市絡みの“職人本”の取材のため、朝8時過ぎにアヤコと出掛ける。長野市北部のお寺で瓦の葺き替えをされている職人さんの取材。これから年度内一杯までつづく長い取材シリーズ?の、今日が初日になる。曇った空の下、屋根に組まれた足場に昇って撮る。とにかく寒くて、また天気のせいもあり画面に色が乏しく、苦労する。職人さんはとても話の上手い、学者のような方だった。仕事に誇りを持たれていて、また若者の育成にも力を入れておられるのが、短い取材時間でも沢山伝わってきた。初日からいい人に会えてよかった…。昼過ぎまでひたすら撮る。で、終わってからSBC通りの中華料理屋で昼食、そのままナノ経由で駅前の八十二別館に行って、今度は違う仕事で[ma]の撮影、これもアヤコと。スタンウェイのピアノを移動しながら撮る…が、背景が難しくて、ここでも苦労する。外は雨…で、予定していた駅前の撮影は出来ず。ここで久しぶりに“大介を助ける会”でご一緒だった銀行員の小松さんに再会。権堂にあったラーメン・リリーのおっちゃんが、冬に亡くなったおばさんに引き続き、6月に交通事故で他界されていた!ことを知る。叔母さんのときはみなでお葬式に行ったが…叔父さんのことは、周りの誰も知らなかったので驚いた。その後三井ガーデンホテル下のカフェでアヤコが引き続き[ma]の取材をして、終わってからナノに戻って、なみさん、タカエ、たまちゃんを交えて本の会議。
暗くなってからネオンで作業色々…。あっという間に深夜となる。あまりに眠いので今から仮眠。 ...(simizu)


■2004/12/15(wed)
早朝起きようと思ったのに8時半まで眠り込んでしまう。起きてすぐに机に向かって、昨日の続きのイラスト描き。いつも朝に聴くマイルスのbags grooveを聴きながら。写真を見ながら描いて、修正を加えて、自分の描いた線をトレス台でケント紙に落として、また修正してトレスして…気に入った状態になるまで繰り返す。マイルスがTheCureとか(最近この時代の音ばっかり聴いてる)になって、レコードをひっくり返すのを忘れる頃、一応区切りがついたのでネオンに行ってデジタル処理。終わって、代理店の上島さんと一緒にカフェハーツ二階の相沢さんの事務所へいき、さらにうち合わせ。しっかり理解してなかったけど、どうやら全く時間がないようなので、残り一点を仕上げるために即、家に戻ってまた同じ手順で描く。4パターンを仕上げて、ネオンに駆け込んで再度デジタル処理、さらに走って相沢さんの所でレイアウトしてもらう。事務所ルームメイト?のナガハリさんとかと話しつつ、イラストが新聞広告の部品としてはまっていく。上島さんを中心に皆でああでもない、こうでもないと考えるが、自分の描いたモノがまな板の上にのぼるのはやっぱり恥ずかしい。見てると書き直したくなってくる。5時頃完成。ヘロヘロになって、下のハーツで今日最初のご飯をたべてから、勢いでカントリープレスの編集部にいって掲載紙をもらい、お話し。今後の展開について。終わってネオンに戻ると、カウンターで桜井君がろんづの「春の歌」を弾き語ってた。なんか、桜井が何気なく歌ってるのを聴くのって久しぶりだ。気持ちが安らぐ。今日はアコギ教室の発表会か…。程なくゴーグルエース時の衣装を着込んでリーゼントでキめたムーチョカワムラ君が登場、バリバリのタキシードにアコギが不釣り合いで可愛かった。寝不足で頭痛がしてきたので、ネオンを離れて奈良堂に来て、予定をまとめたりしつつこの文章を打っています。
その後ネオンに帰って今度はネオントーク用の予定整理、ひさえちゃんと。帰ったら深夜だった。独りで酎ハイ飲んで寝る。 ...(simizu)


■2004/12/14(tue)
ネオンで目覚め、コンビニで買い物をしてから家に帰り、昨日受けたイラストを描き始める。 BGMは昨日買ったBOOWYのボックス、10枚組! しかしBOOWYはすごい。初期のアルバムにはダブとかレゲエっぽい曲が意外に多くて、聴いてるとぞわぞわする。(だって、BOOWYがダブですよ…。)中期に至るとトーキングヘッズやXTCを感じさるアレンジを多用しつつ、じっとり湿り気のあるヴォーカル、ジェラシーでアイロニーな歌詞がそこに納豆のような風味を添えてくる。後半は布袋の知恵の輪かなぞなぞみたいな(どんなんや)ギターががスタンドプレイを始め、混沌とした世界を展開…。素晴らしいバランスだ。これを聴くと色々が気になって気になって、長時間作業を続けてもなかなか眠くならないという、誠にありがたい効果があるのだ。コーヒーより遙かに効く。そのためにボックスセットまで買うのはどうかとも思うが、異常に安くして貰ったのでまあいいか…。ヒムロホテイにツッコミを入れつつ、夕方まで色んなパターンで描いて、数点を仕上げた。夜7時からFMぜんこうじにていつもの番組の収録、飯田剛くんと桜井くんと。終わってからネオンホールで千里と“馬”の打ち合わせ。二人とも乗らないので、またもここでBOOWYのボックスを聴く。流石に気持ち悪くなってきたなと思ったら、もう深夜だった。帰ってイラスト描きの続きを。 ...(simizu)


■2004/12/13(mon)
久しぶりに(差し当たっては)何の〆切も入っていない日だったので、ちょっとぼーっとしていたら、某代理店の人から電話が入る。イラストの仕事の依頼だった。新聞の全面広告の為のもの!…ただしまずはコンペ用の、しかも速急に…という話。面白そうだし、今日明日と比較的余裕がありそうなので、喜んで引き受ける。すぐに打ち合わせをすることになり、奈良堂へ。終わって、今度は某冊子の表紙撮影の件で、[ma]と打ち合わせするため県庁前のデニーズへ。3月の県民文化会館ホールでのワンマンライブを控えて、かなり忙しい二人が、予定の合間を縫って来てくれた。ゆっくり話すのは久しぶりだ。…数年前の平安堂コンテストで合って以来、今までで一番いい状態で、話してて嬉しくなった。がんばれ!って感じ。その後、市立図書館でイラストの資料探しをするが、良いものは見つからず。グッドタイムスに寄って、バカ話をしつつ、前から頼んでいた格安のBOOWYコンプリートボックス10枚組を買う。これで“くちBOOWY”結成にまた一歩近づいたか。ネオンに戻って雑用して、さらに夜、駅の向こうの代理店さん本社ビルに出かけて、資料とか紙とかをもらう。またネオンに帰って雑用するが、案外手強くて時間を取られる。そのままネオン泊。 ...(simizu)


■2004/12/12(sun)
ネオンホールはピアノの調律でお世話になっている熊木さんたちのクリスマス演奏会だった。リハの時抜け出してナノにてたまちゃんと話し合い。戻って、ひさえちゃんとナツミちゃんと久保君とで裏方。久々に森さんの素晴らしさを思い出して、うれしくなる。さらに終わってからナノにて全体会議。 ...(simizu)


■2004/12/10(fri)
週の前半の無茶がたたって、未だに怠さを引きずっている…が、本格的な風邪になってないのでまあいいか。雑用をしたり必要な連絡を取ったりしているうちに夕方になる。日が落ちるのが早いな。そういえば、届け物のついでに観た、朝陽館ギャラリー蔵での「おはなし蔵」の絵本展がかなりよかった。前回に比べて、格段に内容がよくなってるような。みんな上手だなー。中でもながはりさんのマンガと、マーガレットズロース平井くんの絵本がすばらしかった。平井君は歌詞もいいけど、絵本になっても言葉・構成なんかが抜群にいいなー。なんか、感情がずしっと心に届く。ながはりさんのマンガも、人柄がよく出てて(アホ…というかヤバげな内容なのに)読んでてジーンときた。なかやま☆はるかちゃんによる会場の飾り付けも、さりげなく小技が効いてるし。たった3日で終わるのがもったいない。
最近何故か、ストーンローゼスから遡って、TheSmithとかTheCure、Echo&TheBunnymenなどの英国バンドをよく聞いている。20歳前後に聴きまくったものばかり。なぜだろう、そういう気分なのだ。 ...(simizu)


■2004/12/08(wed)
記事を書く者にとって、取材は商売人の仕入れみたいなものだ。昨日・一昨日でまとめて仕入れた材料を、新鮮なうちにはやく形にしなければならない。…が、無茶な移動がたたって風邪気味になり、全身が怠い。ここでへばったらさらに事態は悪化するので、観念して書き始める。ひたすらやって、幾つかをまとめ終わったのは翌朝の8時くらいだった…。放心してたら工事の人とひさえちゃんがやってきた。そういえば今日(12/9)からネオンホールは屋根の改修にはいるのです。これでトイレの雨漏りがおさまるぞ! ...(simizu)


■2004/12/07(tue)
松本のろんづ・まーし宅で目覚める。ぼーっとしていると、横でまだ夢の中のまーしが寝言を言ってて、なんか可愛かった。暫くして起き出して、目玉焼きとパンの朝食を作ってもらいながら色々おはなし。結局昼頃までだらっとしてから、バイクで出発。駅方面で少し買い物をして後、14時頃に長野に向けて19号線に乗る。10月の台風でこっぴどくやられたこの国道は、やたらと工事中でまだまだ全快にはほど遠い状態。一番酷かったのは、やっぱり白馬有料道路付近の大地滑り区域で、元々どんなふうに道路が走っていたのかよくわからないくらい。一体どうやって復旧するのだろう? 道路本線以外にも、付近にはかなりの被害があったみたいで、軽く地形が変わってしまったところがいくつか見受けられた。…しかし、寒い。この季節に長野〜松本をバイクで移動するのは、やはり無理があったか…。耐えられなくなって、迂回路で通った小川村のコンビニで暖を取った。帰って着替えて、すこしストーブで暖まってから、FMぜんこうじにいつもの番組の収録へ。終わってからネオンで雑用…。 ...(simizu)


■2004/12/06(mon)
月曜の朝はいつもぼーっとしている。週末が慌ただしい仕事を長く続けているせいで、体がそういうリズムになっているのか。…が、ぼーっとしている訳にもいかない。昨日慌ててアポを入れた取材があるんだ。2時頃、無謀と知りつつもバイクで松本へ向かう。市内を走っている格好プラス、上下にスキーウエアを着込んだ。ガソリンを入れて高速に乗って。予想通り、凄く寒い上にヘルメットがフルフェイスではないので、目が風にやられて視界がかなり危うい。約1時間で松本インターに到着、そのまま信大前のカフェ・ドゥへ。相変わらず落ち着く、良い店だなー。震えながら待っていると、最初の取材相手、犬飼君が登場。ライブイベント「波と髪」主催、へにょっとした人力アンビエントユニット「kirimonokoso」のギタリスト、そして松本シネマセレクトのフライヤーなど、全てがいちいち格好いいので、一回話しを聞いてみたかったのだ。まったりQ&Aしてるとそこにマビカと中島さん登場。合体して話したり、撮影したり。6時頃、行こうとしたら偶然「リズム万博」の相沢君までやってきた。濃い店だなー。もちろんフツーの客もいたんだけど、打ち合わせなしに変な?人が集まってくるあたり、大学のサークルボックスみたいだな。
後ろ髪引かれつつドゥを出て、信大の奥にある劇団山脈の根城「山脈スタジオ」へ。目的は新聞記事の為の取材。理学部二年生の演出家くんに話しを聞いているうちに人が来て、7時から稽古に入る。それにしてもスタジオの中、寒い。12月の松本の夜、何の暖房もしていない…って無謀な気もするが、劇団員達は全然気にせず練習に励んでいる。しかし相変わらずボロボロの小屋だ。15年前、最初にここで芝居を観たときと、ボロさに於いてはほとんど何も 変わっていない。時間の流れが止まってるというか…いや、素晴らしい事だと思う。松本の街中、こんなに朽ち果てた極小劇場で、年に数回の公演が延々と繰り返されている(山脈の創立は1949年、公演は今回で126回目。)、何というか愛すべき事実?とでもいおうか、凄い事だと思うんだけど…これって新聞記事にうまく書けるかな…。途中、寒さに耐えられなくなって少しだけ外出、ビートルズ研究会のボックスにろんづの練習を観に行く。新曲をひとつ聞かせてもらった。10時頃に稽古が終わり、少し話しを聞いてからバイクで出発。駅前のFMナガノ放送局まで、ヤマショーズの簡単な撮影のために出向く。普段通っているFMぜんこうじとは、規模が随分違ってて、興味津々だった。ヤマショーズの3人て、何時会っても気さくでいい人達だなー。12時頃終わり、駅前でラーメンを食べてから、ろんずのまーし宅に泊めてもらう。一緒にZガンダムなどをみながら、つらつら話しているうちに、夜はどんどん更けていくのであった。 ...(simizu)


■2004/12/05(sun)
今夜はなんと言ってもTVDinnerがよかったな。「明るい新曲があります」って聞いてた割には、全然明るくはなかったけど…。 ...(simizu)


■2004/12/04(sat)
スロウライの練習のため、ドラムの杉浦君と更埴のスタジオ行き。11時頃Vo坂田君と合流して3人で音だし。今日はキーボードのまさみちゃんが来れなかったのと、何となくみんな疲れ気味で実のある時間にならなかった…のが残念。坂田君が昔書いたという曲が、シンプルながらとてもよかったので、今のメンバーで上手く形に出来たらいいのだけど。せっかくまとまりつつバンドなので、ここで中だるみは惜しい。気合いを入れ直さないと。 
暗くなる頃から、たまちゃんとナノグラフィカにて、今色々とやってる事について根本的な話しをする。抽象的で理念的だけど、具体的に何をするかに直結しているはなし。もやもやしているものが、少し晴れる気配がする。アヤコやナノグラフィカの行く末、ネオンホールの現在。目の前で起きることに、安心して身を任せ、全力で取り組むこと。単純で、難しいが確実で易しい僕らの方法。薄氷を踏むような状況は変わらないが、変化し、上昇しているのは確かだと思う。
今日は雨。季節外れの台風が、妙に生暖かい風で窓を揺らしている。 ...(simizu)


■2004/12/03(fri)
寝不足が重なっていたので、11時頃まで眠り込んでしまう。起きてメールチェックなどしてから、ナノグラフィカに寄って綾子やたまちゃんと少し話す。駅前巻物地図の最終チェックなどしながら。一児の母となった鈴木美由紀ちゃん(元ネオンホール住人、ネオンシアター)がお母さんグループ?4人でナノを訪れていて、にぎやか。その後ネオンに寄って、昨日戻したゲラの再チェック。飯田剛くんより電話あり、この前作成した七味堂のポストカードを受け取る。さりげなく良い出来で安心。ほか色々雑用をしている間に、もう暗くなってきた…。
夜、久々にボスダブメンバーがおしょうさん&サチコのお家に集まり、鍋をする。友人宅で飲む、って行為自体が久しぶり。慌ただしく暮らしすぎなのかな…。随分とおなかが大きくなったサチコだけど、とても元気そうでよかった。ボスダブがクラフトフェアで演奏した時のビデオを観る。DVで録っただけなのに、音が妙に良くて、みんなで聴き入った。あと、二人がニューオリンズで買ってきたというライブDVDが凄く良くて、泡盛が妙に美味しかったりで、すごく酔っぱらってしまったけど、いい話が沢山できて幸せな夜だった。 ...(simizu)


■2004/12/02(thu)
朝から新聞原稿のまとめを。松本市美術館の「THEドラえもん展」について。書きたいことがありすぎて、或いは新聞に書くには突っ込んだ内容過ぎて困り、なかなかまとまらなくて困った。誰もが親しみを抱くドラえもんってキャラと、仕事内容が多岐に渡って、何をやってもそんなに不思議じゃない有名作家達。エンターテイメントとして成立しないわけがない組み合わせで、そういう仕上がりの展覧会だったように思う。でも、個人的にはあまり楽しめなかったな。ガツンとやられる感覚に乏しい。新しい発見とか、知らない視点、限界を超えたエネルギー、作り込み。そういうものは感じられなかった。ほとんどの作品が“ドラえもん”って作品に負けてる。さらに広告代理店臭さとか、一部の作家の内輪感みたいなものがまた鼻につく。…感覚がひねくれているのだろうか。もちろん、滅多に美術館に来ない人に足を向けさせるとか、ドラえもんを媒介にして現代美術等の世界を垣間見て貰う、なんて啓蒙的な価値はあるのだろうけど。
ただ、そういう美術展を松本で見られるということには、今のところ大いに意義があると思う。 ...(simizu)


■2004/12/01(wed)
もう12月、だ。あっという間に過ぎた先月のことを思っていると、その前もその前の前の月も、同様にすごいスピードで過ぎていったことに気付く。ついていけていないのか、全く日記を更新してなかったりで、滞ってて困るなあ、っていうよりは滞ってることを忘れてるって感じ。
昼、ナノグラフィカにて市関連の仕事“職人本”に関連した最初の正式会議。アイデアを出し合う。最近アヤコの調子が良くて、いろいろ素晴らしい。かなり大変そうだけど、いい仕事になりそうでもある。終わってから奈良堂にて独り会議、後にネオンで雑用、夜は信毎さんの原稿、だなー。 ...(simizu)


■2004/11/30(tue)
朝10時半頃にナノグラフィカに集まり、4人で長野市役所へ。迫り来る仕事の打ち合わせ。また忙しくなりそう…。帰ってから少し雑用して、夕方の特急しなのに乗って松本へ。松本市美術館にて「Theドラえもん展」の取材。学芸員の小林さんと、閉館後話し込んだのがおもしろかった。9時頃長野に戻り、その後またナノグラフィカにてお仕事のおはなし。帰って深夜、久しぶりに洗濯と部屋の片づけをした後、商店会マップの赤入れなどして寝る。 ...(simizu)


■2004/11/29(mon)
思うところあって午後からながの情報・ケイシイシイビルの前で編集部の宮原さんと紺野さん(つまり最近まで僕の担当だった人たち)を撮影。ブローニーとデジタルにて。寒かったけど1カット1カットをゆっくりと、考えながら写した。感傷なんかじゃないつもりだけど。シャッターを切り続けていると、やっぱりそんな気分になる。その後ナノグラフィカにて、年末〜年度内に迫っている大きな仕事の話しを、たまちゃんと。
夜はネオンにて雑用をするが、どうも先週から頭がぼーっとしたまま、なかなか直らない。ううむ…最近妙に時間が過ぎるのが早いし。根本的にペース配分とか仕事に臨む姿勢とかを考え直した方がいい? ...(simizu)


■2004/11/28(sun)
二条のおうちを朝8時頃に出発、新幹線〜しなのと乗り継いで長野へ。途中、ほとんど眠ってた。電車から降りた瞬間の冷たい空気が…やっぱり長野だ。急いでネオンに戻って楽器を取ってYMサウンドに向かい、スロウライの練習。終わったらすぐにネオンに向かい、リハーサル。沖縄から来た「ガチャピンと愉快な仲間達」(ツアーリーダーのガチャピンが来なかったのが残念…。)ご一行とスロウライ、キャプテンこと平林朋広のライブ。スロウライのライブは、慣れからか何だかちょっと散漫な感じがしたが…6月にこのメンバーで始めて、まとまるところまでまとまった結果だともいえる、かな。 ...(simizu)


■2004/11/27(sat)
奈良の実家にて、遅めの目覚め。母親と家のことや仕事のことなど話しつつ、持って帰ってきていたエノケンのSP盤集をテープにダビング。完了してから祖父母の所にいき、一緒に聴きつつ戦前の話しなどを聞く。今で言う中学生だった祖父が、大阪の北野劇場まで何度も独りで見に行ったという、ナマのエノケンの舞台のはなし。そこから派生して、終戦の日に祖母が何をしていたのか、祖父が復員してきたその日に家はどんな状況だったのか、どんなことを思ったのか、などをつらつらと訊く。しかし、ここ数年の間に祖父は急速に衰えた。僕が学生の頃、演劇を始めたと言ったところ、祖父は「それはどんな思想の演劇だ?」と目を輝かせて訊いてくれた。うまく答えられないでいると(今と同様、とことんしょうもない不条理演劇が好きだったので…)今度は「演劇の何が魅力的なのか」という質問を投げかけられ、僕が何気なく「自由なところ」と答えたところ、「その自由はリバティかフリーダムか、どっちの意味だ」なんて話しをされて。その後よく覚えてないけど、フロムやら脱学校論について(祖父は元小学校の教員であり、僕はその頃教育学部生だった。)延々と話し込んだ事がある。 今ではそんな話題を期待するのは…絶対に、無理だろうなあ。もっと沢山のことを、ゆっくりと話しておけばよかったと後悔している。
ちょっと前から調子が悪かった携帯電話がいよいよヤバいので、思い切って奈良の携帯屋に飛び込んで機種変更。二年ぶり(しかも前の機種変は生産中止機種への変更だった)なので、前の機種と比べると隔世の感がある。咄嗟に取材撮影することを考えて、300万画素のデジカメ付きにしてみたけど…これってどの程度つかえるのかな。
その後帰ってきた弟とあれこれ話しをして、結局夕方に奈良を出て、暗くなってから風博士・ペルペトゥームレコードのスギさんと三重野さんに四条河原町にて会う。祇園付近の小さな飲み屋にて色々なおはなし。出た後、スギさんとギトギトの長浜ラーメンを食べてから彼らのお家に到着。同居人かつバンドメンバーのちぢまつくんとナルセと話して…3時頃に眠った。 ...(simizu)


■2004/11/26(fri)
起きてすぐポストカードのデータを発注できる形式に直して、細部を詰める。これだけでも結構時間がかかり、昼頃に奥山印刷の飯田剛くんと紙や色、版についての打ち合わせそして出稿。やっと終わった! ナノグラフィカに寄ってさらに打ち合わせをして、急いで荷物をまとめて夕方の特急しなのに乗る。家にも帰らず作業を続けたので、頭が真っ白になってる。重い身体をシートに沈めて、売店で買ったビールを飲んで、どうでもいいマンガとか読んで…。作業効率が悪いのか?最近休む間が無い。頭を酷使しすぎたせいか、もう何も考えられない…。名古屋で夕飯を食べて少し休んでも症状は改善せず、フラフラと新幹線に乗り込み京都まで。ぼさっーっとしつつ近鉄を乗り継ぎ奈良の実家に着いたのは11時前だった。 ...(simizu)


■2004/11/25(thu)
昨日もまたも作業後、ネオン泊だった。もう何日家に帰ってないのだろう。今週は、某誌の急な〆切と、ネオン関連の二種のポストカード(フライヤー)発注の〆切とで、ひたすらずーっとパソコンに向かっている。しかしこの作業が終わらないと、前から予定していた関西行き(主にオムニバスCDリリースの為のおはなし)を遂行できない…。なので起きてすぐに作業開始。ひたすら作業を進めて、ようやくほぼ終わりというラインに到達したのが午前2時頃だった。明日こそは出発するぞ。(で、ネオン泊) ...(simizu)


■2004/11/23(tue)
晴れた祭日だけど、一日中閉じこもって某誌の原稿をまとめる、ネオンホールにて。大体メドが立ったところで行きつけの喫茶“奈良堂”にてテキスト部分を考える。閉店間際に上手い具合に完了して、ネオンに戻ってデザインの詰めに入ろうとしたところ、偶然権堂アーケードでデジタル作業人の山岡さんに久々に会う。身柄をさらわれて、路地を入ったところにあるワインバーへ。自分は書いていない某誌の打ち合わせとかで、同席してもいいのかな?と思いつつ、やってきた編集長さん達と楽しく飲む。1時間ほどして、ネオンに戻って作業再開、そのままネオン泊。 ...(simizu)


■2004/11/22(mon)
8時に起きて慌てて準備をし、免許証の書き換えで、川中島の免許センターへいく。前回うっかり更新時期を過ぎてしまったので、無事故無違反にもかかわらず2時間の初心者向け講習を受けなくてはならない。大学の講義みたいで面白いが、とにかく、眠い…。昼に終わって、帰りに工学部前の喫茶ゆいまあるに久しぶりに昼食を食べに。ちょっと前まで色んなイベント、ライブなどを沢山主催して、長い間長野市周辺のひとつの“台風の目”みたいだったゆいまあるだが、店主の吉本さんが体調を崩されて以来、すっかり鳴りを潜めている。カウンターに座って、吉本さんと沖縄の話しなど。最近密かにハマってる、某週刊誌連載の小説「弥勒世(みるくゆー)」について。1970年代初頭・復帰前の騒然とした沖縄を舞台にしたハードボイルド小説、吉本さんはその頃20そこそこで、大学を中退して沖縄に戻り、さまざまな運動に参加していた…つまりこの小説の舞台とピッタリ一致するわけだ。日本中が今とは違った熱気に包まれていた頃のおはなし。吉本さんは以前のあの、知的かつ野性的なキレのいい瞳とは少し違っていて、身体の変調が伺えたが…思ったよりはお元気で、少し安心した。
家に戻って眠くて呆けていると、程なく月刊ながの情報誌の編集さんから電話があって、すぐにお話しすることになる。ネオンに出向くと、…会社解散、雑誌は休刊とのこと。先週末に聞いた噂話は本当だったのか。4年に渡って連載させて貰ったイラスト「長野日記」が不意に終わってしまうのは心残りだが。それより雑誌がなくなる事自体の方が寂しく悲しい。ネオンホールがオープンした後しばらくは、情報誌は一誌しかなくて、何かイベントをやるならまずお知らせをお願いに行ったものだ。大学の帰りに、不必要に緊張しながら編集部にお邪魔して、原稿用紙に一つ一つライブ予定を書いた。(当時は当然、DTPの時代ではなかったので、貧乏でFAXが買えなかった僕らは、わざわざ毎月編集部まで行ってデータの掲載をお願いしていた。)歴代のライブコーナー担当の人とはたくさん話し込んだり、そういえば(書いてて思い出したけど)データ入力のバイトをしたり、別冊のデート本でモデルをしたり(相当恥ずかしかった)、“びんづる”用のTシャツに絵を描いたりと、色んな事があったな。いつの間にか年上の人ばかりだった編集者さんも、自分より下の人が増えて。おっと、何か感傷的になってきた…仕方ないことなのだろうか。ただただ、寂しい。何らかの形で継続できたらいいのに。
暗くなる頃に、長野フジカラーラボにポジを取りにいく。なかなかいい感じに撮れてて安心。帰りに昨日取材した古着屋プラムに寄って、少し話しを聞く。ネオンの盟友“古着屋メランポ”が閉店、さらに“メロン”も閉店と、行きつけの古着屋を無くしていたので、久しぶりな気分でうれしかった。その後は原稿書きに雑用、そしてネオン泊。 ...(simizu)


■2004/11/20−22
整理中。(日曜日のろんづ主催イベント、かなりいい企画だったので、文章にする気にならない。特にTheEnd桜井とろんづの合体ユニット、あと岩見十夢のさりげなさ?が素晴らしかった。)


■2004/11/19(fri)
善光寺付近は、今日から“えびす講”のため、沢山の屋台が出ている。だるまや破魔矢を見ていると、もう冬なんだな、って気分になる。昼、ネオンホールで雑用をした後、所用あって某誌編集部を訪ねる。用件を済ましてから、編集部のおふたりとヨーカドーにて昼食。そのうちの一人、別冊でお世話になったKさんが退職するってことで、ちょっとしたお別れ会みたいな気分になった。…根性があって優秀な才女なのに、惜しいなあ。5階の喫茶ブラジルに行くと、シネマラインの村上さんが働いていた。同じ階にある小さな映画館・シネマポイントを仕切ながら、喫茶店の店員も兼任しているとのことだった。相変わらず謎な人だなあ。ひとしきり話してから編集部を経由してネオンに戻り、また雑用。やってもやっても、終わらないことばかり。そうこうしているうちに新聞原稿のゲラが来たのでチェック。夕方、ヒサエちゃんと少し話してから家に帰って2種のポストカード用のイラスト描き。思ったより作業が進んだ。そういえば最近何故かストーンローゼスばかり聴いている。これをリアルタイムで聴いたり、バンドで演奏したのはもう10年以上前のことなのに。1st“石と薔薇”は何度聴いても飽きない。…単なるノスタルジー、なのか。(いや、違う。) ...(simizu)


■2004/11/18(thu)
今日は新聞原稿のまとめ。部屋の中をウロウロしながら思案する。寝ころんで打った方が(ノートパソコンのキーボードのことね)いいのか机に座って打った方がいいのか、とかどうでも良いことが気になりつつ。寝ころんで打つと、ストーブの暖風の対流に取り残されることになり、寒い。けど何故かはかどる。ようやく終わってから、夜にネオンホールにてこおろぎ探偵事務所のダイちゃん・宮下と芝居の打ち合わせ。まだごく初期段階だけど、こういう話しをするのは良いことだ。この前のネオンプロデュース演劇「ラブダイヤモンズ」に続いて、今度はネオンから劇団七味堂に客演出(出演ではない)でたまちゃんが参加することになった。役者は全員2ヴァージョンあった「ラブダイヤモンズ」の出演者。こおろぎ探偵事務所、七味堂とネオンホール(元々ネオンシアターという劇団でもあったわけだ)の距離が、今また接近していて、それはとても良いことだとおもう。 ...(simizu)


■2004/11/17(wed)
8時半の快速みすずで長野に帰り、その足でナノグラフィカへ。駅前商店会の仕事関連の打ち合わせを、ウエブデザイナーのIさんとアヤコの3人で。Iさんは、つい最近まで話題のlivedoorで働いていた。とんでもない超過勤務・長時間連続労働の話しを聞いた。 そのあと帰って取材のまとめをしていたが寝不足に負けて眠ってしまったり。仕事に追われつつも、なんかのどかな一日だった。 ...(simizu)


■2004/11/16(tue)
起きてすぐに、アヤコ関係の原稿をまとめにかかる。その後家に帰って準備をして、JR特急に飛び乗って岡谷へ。駅前の“イルフ童画館”の追加取材。ここは大正時代から活躍して、子ども向けの絵を世に広め、1980年代に亡くなるまで精力的に活動した武井武雄の作品を収蔵している。この人の絵は、どこか怖いくらいに怪しくて、謎めいた不思議さに満ちているんだけど、基本的にとてもチャーミングというか、キュートな感じ。(中にはただ怪しいだけの絵もあるけど…。)見慣れてくると、ぐいぐいとその世界に引き込む魅力があるなあ。絵とか版画とか色々展示されてるけど、中でも死ぬまでに139種類作ったという“刊本”のシリーズが圧巻だった。300部限定、完全手作り。寄せ木とかガラス印刷、ゴブラン織り(糸を染めてから織る?)、ステンドグラスとかとんでもなく手間のかかる方法で一冊一冊作って、それを会員にのみ原価で配本していたという。ケースやラベルなどの細部もこだわって作ってあって、しかもデザインはモダンで可愛いときてる。ちょっと前からちょっとブームな?手製の“豆本作り”を、センスも技術も手間暇も極限まで推し進めるとこうなる、って感じ。エジプトがテーマの絵本を作るときは、4年かかって自分でパピルスを育てて、それで紙を作って本にしたらしい。感動的というか偏執狂的というべきか…。しかし、技法や手間はともかく、一点一点がいちいちかわいいのがスゴイな。
外に出るともう暗かったが、一つ向こうの下諏訪駅まで足を伸ばし、前から気になっていた“すみれ洋裁店”を訪ねる。ニードル&スレッド名で布製雑貨をつくっている女性二人組が運営する、ギャラリー兼ショップ。おばあさんが一人でやってたという古い洋裁店を少し改装した建物は、モダンで枯れて手素晴らしくいい雰囲気だった。二人も初めて会ったとは思えないくらい話しやすかったな。松本のカフェドゥとかガルガ、長野なら夏至、そしてナノグラフィカに通じる空気感。そのせいかすっごく落ち着く。(このままここに住んでも何の違和感もないくらい…。)普通に話したかったけど、何となく取材に切り替えて色々としつもん。あっという間に時間がすぎて、予定していた電車に乗るため駅に急ぐ。しかし、どうもすみれ洋裁店にあった時計は、いくらか遅れていたようだ。全力疾走するも間に合わず、疲れ切って駅に座り込む。しかし下諏訪駅って寒い。次まで50分近くあり、ただ座っていると風邪でも引きそうなので、ウロウロとホーム内を歩き回って待つ。追い打ちをかけるように事故で電車が遅れるとの構内放送。この辺から歯車が狂ってきた…。かなり待った後、ようやく松本まで出て、仕事帰りの美咲さんと落ち合い駅前でこの日最初の食事をして、最終電車に乗ろうとしてホームの上で話していたら…目の前で電車が出ていく。昨日からほとんど寝てないので、疲れが溜まっているのか…、発車しますの放送が聞こえなかったみたい。泣きっ面に蜂とはこの事だ。重い荷物を抱え、ただ眠るためだけに、一人駅前の安ホテルに飛び込む。無意味な散財に落ち込んだせいか、しかしどうして安いホテルってこんなに眠りにくいんだろう…高いホテルをよく知っている訳ではないが。(後で思ったのだが、下諏訪で待ちになったとき、すぐに来た逆方面の電車に乗って一つ先の上諏訪駅まで行けばよかったのだ。上諏訪は昔から駅のホームに温泉があり、最近はそれを“足湯”に改造して無料開放している。足湯につかりながら待てばもうちょっとましな時間を過ごせたのに。) ...(simizu)


■2004/11/15(mon)
描きかけて止まっている、“長野日記”をようやく仕上げに。昼、駅前商店街の色々のためたまちゃんと南千歳町公園近くの事務所を訪ねる。商店会の松本さんは、ハッキリとものを言う、気持ちのいいひとだった。夕方、たまちゃんと別れて後ふとグッドタイムスに寄ってCDを物色(というより社長の松坂さんと店員の山口君とバカ話)してたら、NIPAFでパフォーマー・スタッフをしていた川端さんとそのお連れにバッタリと会う。東京在住の彼女を、まさか市内の中古盤屋で見かけるとは思わなかった。ダンナさんと飯縄山に来てたまたま寄ったというが…何年ぶりだろう。90年代には怪しい外人アーティスト多数と一緒に、パフォーマンスの旅で色んな所で何度も何度も公演して回った。川端さんのパフォーマンスは全裸に近い格好になったり、観客とディープキスをするという過激なものだったが、彼女の風貌と醸し出す雰囲気が独特で、とても強い印象があった。照明や音響を切り替えるキッカケは今でも覚えているくらい、何回も色んな場所で裏方をやったなあ。予想外の再会に驚きつつ、沢山話しをしてしまった。帰って、昼頃から始めるはずだった原稿の続き。遅々として進まず、編集者さんを待たしてしまう…。その後ネオン泊。 ...(simizu)


■2004/11/14(sun)
ネオンにてBubbleSweetのPA。前から試そうと思って仕込んでいた機材の調整のため、昼頃から一人で実験を繰り返していたが、なかなかセッティングが決まらない。リハで何とか妥協点を発見。本番では音質はいいものの、音が暴れて手が付けられなくなり、結局数曲でその機材(digiDesignのヴォーカル用のデジタルマルチエフェクター。Bubbleの音なら、ヴォーカルを敢えてデジタルっぽく処理した方が、彼らがCDでやろうとしているにに近い音になるのでは…と思いVoチャンネルにインサートしてみた。確かに音質は上がるが、普段と全く違うところでハウリングを起こし、そのポイントが予想できないのとEQでカットすることができないのとで、まとめるのが難しかった。ネオンで今の音圧をキープしたまま、ヴォーカルの音質までこだわるのは…ちょっと無理があるのかな。しかし、おかげで違ったアイデアが浮かんだ。)は外してしまった。そのあとはいつも通りのオペレートに徹するが、なかなか乗り切れず、ちょっと苦労する。ううん、もっと精進しなければ。今日は久々のT&T主催によるイベントだった。T&Tは力が抜けてて、すんなり聴ける。アコースティックで男二人で両方ギター、この組み合わせって県内では沢山見かけるけど、やっぱり彼らは群を抜いて完成度が高い。安心して観ることが出来た。終わってからネオンスタッフ会議、次期スーパーネオンについて。 ...(simizu)


■2004/11/12(fri)
岡谷〜諏訪〜松本方面に取材ほか、色々観る。
・岡谷駅前のイルフ童画館にて武井武雄の常設展、センダックの原画常設展。
・下諏訪の時計博物館“儀像堂”、セイコーを中心とした国産時計の諸々。博物館にて中古の柱時計とか腕時計を売っているのには驚いた。しかも安い。
・松本の群青にて、“波と髪”、マヘルシャラルハシュバズとキリモノコソのライブ。まったりとした人力アンビエントの世界…。
・移転したクラブ是空にてヒップヒップイベント“ラムチョップ”、久々に  DJ/MAC-PとMC/マーキュンのコンビネーションを楽しむ。凄い熱気だった! ...(simizu)


■2004/11/09(tue)
原稿書きな日々。いつからか常になんらかの〆切を抱える身になり、それが仕事との大きな部分を占めるようになっている。発売日の都合上、月の頭はいつもとりわけ予定が込み合ってしまう。あれもこれも手をつけなきゃ、あそこにもここにも連絡してないと、右往左往するばかり。いい歳なのに、まだまだ処理能力が低い…。もっと沢山こなせそうなもんだけどなー。
雑用をしつつパソコンに向かい、夕方一旦区切りをつけて、FMぜんこうじのいつもの番組の収録へ。先週やった生放送・公開中継のおかげか、なんだか喋りやすくなってる。アヤコとの息も妙に合ってるし。やっぱり慣れないこと、新しいことをすると前進するもんなんだと実感。帰ってまた原稿の続きをやって、ストーブが効きすぎて眠くなり、仮眠のつもりがそのまま朝まで眠ってしまう。ネオン2連泊…。 ...(simizu)


■2004/11/08(mon)
先週の疲れが残ってちょっとダラダラと目覚める。午前中にまた地震があった。最近強めに揺れることが日常化しているので、横に座っている人が足踏みをしたとか、ネオンホールの前を大型トラックが走って行ったとか、些細なことでも「また地震?」と様子を伺うクセがつきはじめている。長野でこんな有様だから、被災地の方々は本当に、気が気じゃないだろうな。しかし、絶え間なく流され続ける地震の映像を目にしていると、今自分の目の前にある当たり前の生活が、いかに脆いかって事を今更ながら意識させられる。もしも何かの異変が起きて、例えば長野市で震度6〜7の地震が断続的・継続的に起こり続けたとしたら、地震が止まらない限りは、この場所で文明生活をおくることはほぼ不可能なんだな。ライフラインは破壊され続けるし、雨風しのげる場所を確保するのさえ難しいだろう。止まらない地震、ってのはあまりきいたことがないけど…そもそも天変地異全てに、人間が納得できるような理由など求められる訳がない。プレートがどうの、断層がどうのってのは、「すでに起きたことの原因を考えた」話であって、「これから起きうること全てを解明した」ものではないからだ。地震が起き続けると、人間は人間としての生活が続けられなくなる。日々の暮らしは、思いのほか簡単に失われる可能性がある。
…などと考えている間に昼になる。ネオンホールから色々を持ち出して、奈良堂にて整理。夕方、前々から行こうと思っていた駅前の「sechi-bar(セチバー)」に顔を出す。とても雰囲気が良くて、これからもっと面白くなる!って感じの場所だった。すでに敏感なDJさんたちが、クラブとは違った(いわゆるラウンジ的な文脈の)活動を開始している。長野でも、ここ数年でやたらと増え始めたクラブ・ライブステージ要素を兼ね備えたバー、その中でもセチバーはひと味違うというか、何か新しいモノを見せてもらえそう。オーナーのシゲさんは飄々とした、でも気さくで話しやすい人。迷いつつも、結局取材にしてしまった(イベントの時に来てみてから話したかった)。その後戻って押し気味の原稿のまとめに入り、結局今日はネオン泊。 ...(simizu)


■2004/11/07(sun)
朝からネオンホールにてPA機材を準備し、今日は綿内さんと小池さんのライブ音響だ。場所はお二人の出身校である長野商業高校。今日は年に一回の“長商デパート”なるイベントの日で、校内は多くのお客さんで賑わっている。要するに大きな模擬店なんだけど、規模も内容も半端じゃない。本当にデパートみたいに組織化されていて、スタッフワークはプロがしっかり指導しているようだ。売り上げも三日で数千万!になるというから、かなりのものだと思う。前々から噂は聞いていたけど、実際に行ったのは初めてで、高校生が懸命に売り子に徹する姿は感動的ですらあった。ライブ会場は体育館で、ここでのPAは一年近く前にやったことがある。最近外のPAの仕事をすることが多いので、セッティングもオペレートも、あまり考えることなく流れるようにできて楽だ。“長商デパート”では生徒は完全に売る側なので、コンサートを見に来るのは一般のお客さん。人出はちょっと寂しかったかな・・。綿内さんと小池さんが歌う長商の校歌と“凱歌”(応援歌?)がとてもよかった。歌詞に「旭山」「裾花のほとり」など、西長野っぽい単語が沢山出てきて、西長野歴が長い自分にはなんかすっごくジーンときた。歌ってるのが綿内さんと小池さんで、ちょっとソウルっぽい感じだから良いのだろうか? 市内の色んな学校の校歌を聴いてみたくなったな。夕方、全てが終わって帰って、松本演劇祭の打ち上げに行こうか迷うが…松本まで出る気力体力がなく断念。 ...(simizu)


■2004/11/06(sat)
眠い目をこすりながらPA機材をチェック、朝から外の仕事の準備。平安堂あずみの店での三四郎ライブの音響のために、先方の車に機材を積み込んで松本へ向かう。三四郎さんはFM長野のパーソナリティで、シンガーソングライターとしても活動している。12時からのライブを目指して到着次第準備にかかり、ギリギリ間に合う。豊科郊外に大型店が集まった“スワンガーデン”にやってきたファンの人数、500人以上…。歌謡曲的な歌もテレビで見る芸能人的トークも、ライブハウスだインディーズだとはまるで別の世界。リハもなくちょっと不安だったが、オペレートは問題なく終了。終わってもサイン会とかで1時間以上も人が残っていたので、ゆっくりバラして帰路につく。
4時過ぎにネオンホールに着いて、今度はマーガレットズロースのPAだ。ライブCD“ネオンホール”のレコ発ライブ・ファイナル。収録時にオペレートしていたのは久保君だったので、今日も彼に任せたかったけど、彼自身が前座として出演するので自分が引き受けることに。マーガレットズロースは何度もネオンホールでライブをしてるんだけど、自分がPAをするのは初めて。リハーサルは問題なくすぎ、6時半からオープン。ツアバンとして二ヶ月連続のライブで、しかもワンマンなので少し不安だったけど、お客さんの入りは悪くない。7時から前座のアコースティックアンバーランドがスタート。アンバーランドは緊張とうれしさをストレートにライブにぶつけたような演奏。粗いけど、気持ちそのままって感じでマーガレットズロースの前座にはピッタリだ。ベースのすのはらが歌った曲がとてもよかった。
マーガレットズロースは…ツアー生活が染みついた身体を自ら慈しむような、でも前進しようと藻掻く姿勢を崩さない…いや、つまり自然なライブだったな。このステージで育ったゴーグルエースは、ネオンホールのことを“実家”と呼ぶけど、今日のマーガレットズロースも、実家に帰ってきて羽を伸ばしているようにもみえた。二時間近くにも渡る長いライブだったので、アップダウンはあったけど、途中テンションが上がったり泣きそうになったり…いや、“そう”じゃなくて本当に涙が出たりした。終了後、和やかに打ち上げ。ドラムのかすや君の誕生日が今日!だったので、ささやかなお祝いをしたり、スタッフのりなっちさんを讃えたり(物販他のため、ほとんどの行程を同行したとか。)あっという間に幸せな時間は過ぎていった。今日はいい日だった…こんな気持ちになる事ってなかなか無いかも。 ...(simizu)


■2004/11/05(fri)
昼前に長野フジカラーに昨日のポジを出しに行く。帰りに朝陽館ギャラリー蔵にて、秋元さんの写真展を観る。臨月も近い(臨月って何時からなんだろ)彼女が、学生時代に始めて8年間撮り溜めてきた写真から集めたベストショット。知っている場所、知っている人、何度も読んだ彼女の言葉。その8年間は、ほぼそのまま一緒にバンドをしていた時間でもあり、自分に近しいシーンが多いはずなのに、不思議と身内感が薄いことに気付く。いい写真だ、素直にそう思った。言葉より、写真に圧倒的に力を感じたな。しばし話した後に朝陽館前の岡田時計店で、腕時計のベルトを探す。石造りの古い建物がとてもいい雰囲気なんだけど、今年いっぱいで壊してしまうらしい。この辺り一帯がビルになるのだ。善光寺に続く参道に、一体いくつビルを建てれば気が済むのだろう。景観保護も何もない、ただ目先の経済活動だけが優先された見苦しい町並みはエスカレートして、留まるところがない。時間を使いすぎたので急いで帰って、某新聞原稿の見直し、画像処理、ほか。ギリギリ終えて、夕方からステージの機材チェック。今日は遠藤ミチロウさんの久しぶりのライブだ。ミチロウさんは5時頃到着。噂ではツアー中に体をこわして入院していたとの事だけど、リハーサルからすでにパワフル。PAをするのは数年ぶり。とても耳のいい人で、かつハイ寄りの音が好みだという記憶があったので、モニタースピーカーに少し細工をして、万全の体制で臨む。情念渦巻くダークな世界…だけど、ミチロウさんの淡々とした職人気質が音にも現れていて、気持ちのいいステージングだった。 ...(simizu)


■2004/11/04(thu)
早朝から新聞原稿を仕上げて、昼過ぎに何とか書き上げて提出、すぐに駅に走り松本へ向かい、喫茶・ギャラリー・雑貨のお店“ガルガ”の取材へ。なかなか取材依頼を受けないお店(確かに、雑誌とか新聞の取材って、必ずしもお店にとって良いものではないので、断る気持ちもよくわかる。)なので、色々おはなしして粘った結果オーケイを貰った。普通に客として好きな店なので、うれしいが緊張。おはなしをしつつ中判と久々の135判を交えつつ撮影。うーん、上手く撮れてるんだろうか?(話しに熱中しすぎたような…。)終わってから美咲さんと合流、串カツなど食べに行き、最終電車で長野に戻った。 ...(simizu)


■2004/11/03(wed)
よく晴れた祭日で、寝坊気味に目覚める。思い立って、バイクのマフラーを交換する。車に乗らない生活で、主な足は200ccのモトクロッサー・DT200とスクーターのベスパ50S、そしてチャリンコ(元グッドタイムスの渡辺さん組み上げ)というラインナップ。しかし貧乏と無精で特にバイクが、いつしかボロボロになっている。1985年式のDT200(当たり前?だけど1985年から乗ってる訳ではないです。しかしすでにつきあい始めて10年も近いか)は各部にサビが回り、エンジンもズルズルと何かを引きずる音などして、マフラーは腐食して穴だらけ。でも、長野の厳しい冬に無茶してもガンガン走ってくれるので、非常に重宝しているのだ。趣味から考えると、もっとクラシカルなオンロードタイプが好み…でも(そういうバイクも何度か経験した)、普段使いする以上、モトクロッサーの圧倒的な便利さには代えられない。オークションで入手した状態のいい中古部品を前に、久々にスパナを持つ。見かけが簡単そうな作業だったので、バイク屋に出すのがもったいなかったのだ。結果、ちょっと苦労したけど問題なく交換終了。乗ってみると、気のせいではなく明らかにパワーが上がってる。交換したのは純正部品なので、性能が上がったわけではなく、元に戻っただけなんだけど…快適でうれしい。日々の足を自分で面倒をみるってのも、なかなかいいな。いや、学生の頃とか、以前は当たり前のようにしてたことか。他にも同じように、忘れてしまってる事ってあるんだろうな。 ...(simizu)


■2004/11/02(tue)
あっという間に一月以上が過ぎてしまった。ネオンホールでプロデュースした演劇に明け暮れた9月。それで疲れ切ったのか、10月に入ってすぐに体調を崩して、しかし色んな予定を消化し続けて…ここに詳細を記す時間と気力もなく、毎日が流れるように過ぎていった。台風だ地震だと大変な一ヶ月だったけど、長野市内には殆どその影響はなかった。台風は地震が起きるところを避けるなんていうけど、大丈夫なんだろうか、長野。やたらと雨の日が多くて、なんだか鬱々とした気分になりがちだったな。今日もまた雨が降っている。
この日記は自分のための備忘録的要素が強いので、手元にあるメモを手がかりに、この一ヶ月を振り返ってみようと思う。(多分後ろに行くほど記憶があやふやになるはず。)...(simizu)

10/31(sun)
昼前からスロウライの練習、YMサウンドにて。終わってすぐに七瀬のアート万博インフォメーションセンターにて、ラジオのミーティング。毎週やってる番組・SmallTownGrooveで、今日は公開生放送にして一ヶ月続いたイベント“ながのアート万博2004”の閉会パーティーをレポート。打ち合わせの後、アヤコと飛田愛さんと中央通りのスタジオに移動し、さらに局側との打ち合わせ。ゆるーくつづけて7年もやってる番組だけど、生放送はほんの数回しか経験しておらず、結構緊張した。終了後、七瀬にて打ち上げに参加。そのあと遅ればせながらネオンホールのライブに顔を出し、TVDinnerとスタートルガーデンを撮影した。ネオンのPA、最近特に久保君に任せっきりになっている。これじゃいかんなぁ。

10/30(sat)
よくわからないライブパフォーマンス?『馬』シリーズのライブ、ネオンホールで。カフェシアターの衣装をやってるハフちゃんの主催するミルクホールという、やはり謎な演劇集団?が中心となったイベント。出演は松本で演劇をしているテツ(元劇団山脈、今は演劇実験室経帷子)の独り芝居と、上田のダークサイケバンド“自殺ネコ”のライブが対バン?というブッキングだった。今回の『馬』は、千里・ダイちゃんらと3人で、タイトルは“3年馬組 馬八先生”だった。ダイちゃん=馬八先生、千里=変な不良学生、清水=エジプトからの転校生ネバメン君…という配役。こう書くと真面目な芝居みたいだけど、全然真面目じゃない。相変わらず台本見ながらやってるし。千里の独り芸が不完全燃焼気味だったのが残念。

10/29(fri)
午前中、ひさえちゃんとナノグラフィカに置いてあったネオンプロデュース公演“ラブダイヤモンズ”の舞台セットに使った木材他を片付け、ネオンホールに運び込む。そのあとアヤコとともに某誌の新しい原稿ネタだし。夕方4時頃ネオンにて待ち合わせの後、車二台に分乗して高速で松本へ。今日はスロウライで松本信大に大学祭にてライブ。ろんづや砂場を生んだビートルズ研究会のライブだ。6時頃着いて、荷物を降ろした後、露店でヤキトリとかうどんを食べて腹ごしらえ。卒業して10数年たつが、大学祭“銀嶺祭”の様子は笑ってしまうくらい何も変わっていない。そういえば銀嶺祭の時期になるとコートを引っ張り出す、或いはコートを引っ張り出す頃になると「ああそろそろ銀嶺祭だな」なんて思うのが、大学進学をキッカケにこの土地にやってきた僕の年中行事みたいになっていて、これも変わってないな。この日はちょっと気分を盛り上げるべく、大学一年の時に、尊敬する先輩バンドマン“沢近さん”にもらったグレーのコートを来てきた。ポケットに手を突っ込んで歩くと、今が何年なのかよくわからなくなってくる。
ろんづの演奏を観た後、僕らの出番になった。ろんづは新曲が増えて、演奏はちょっと乱れてたけど、前に進む勢いを感じさせるいいライブだった。欲を言えば、文句なくすごい!って思わせる一曲が欲しいな。今一度彼らにガツンと言わせて欲しい、そんなときを心待ちにしている。…・・、最近はすっかり新メンバーの息も合ってきたスロウライのライブ。ドラムの杉浦君の進歩が著しく、回を追う事に上手くなっていくので、ベースを弾く方としてはとても張り合いがある。先週のライブから練習もリハーサルもなくいきなり本番だったが、それなりの演奏をすることが出来た。6月に新メンバーになって、やっと調子が出てきたみたい。
終演後、ライブ会場でビー研の連中と少し話す。“会場”といってもライブが終わって蛍光灯がつくとただの教室。ぼーっと話していると妙に落ち着く。そういえばこの真下でドイツ語の授業を受けたな、試験が全く解らなくて、答案のかわりにすっごい頑張って絵を描いたりしたな(もちろん単位は落とした)…なんて話しながら思い出していた。

10/28(thu)
駅前商店街の取材で数点を回った後、夜になって千里とダイちゃんと週末の『馬』ライブの打ち合わせ。馬鹿話で盛り上がる。

10/27(wed)
昼過ぎから夜にかけて、ナノグラフィカの仕事として始まった駅前商店会のマップ作成の仕事のため、駅前の飲食店をまわる。何年も長野で暮らしていても、普段からやたらと飲み歩いている訳ではないので、知らない店が多くて新鮮だった。印象深かったのは最後に行ったショットバー“ベラミ”。(場所は長野駅前・南千歳町公園の脇)前から店名も場所も知っていたのだけど、初めて入った。今年で36年目で、マスターの年齢は69歳! もともと音楽好きが集まる喫茶店で、70年代後半〜80年代中旬にはPAを設置してライブも沢山していたという。一見怖い顔をして、話してみると優しい笑顔を見せるマスターの昔語りがとても楽しかった。

10/26(tue)
昼過ぎに遅ればせながら某誌のいつもの原稿を提出。長野のアートシーン、或いは音楽シーンに関わる話しを約3年間続けてきたけど、最近は状況が込み入ってきたのでまとめることが難しい。イベントも表現者もお客さんも増えたけど、全てが散発的で全体として捉えにくいというか。規模が大きくなるってのと、面白くなるのは同義ではないんだな、きっと。
夕方、朝陽館ギャラリー蔵に、ごとうなみさんの写真展を観に行く。そのあとラジオの収録〜ダイちゃんと千里とで『馬』ミーティング。

10/25(mon)
NHK長野支局のディレクターさんと昼頃、奈良堂にて某番組の為のおはなし。参考意見を述べに言ったのだが、話がわかる人で逆にこっちが教わることも多かった。テレビ番組は、同じ番組でも毎回ディレクターが変わることが多く、当然の如くそれは一貫性に欠ける原因となる。広く浅く何でも出来る人よりも、一つのテーマを掘り下げた人の番組の方が面白いはず、または同じ人が同じ番組を担当し続けた方が、失敗や成功を活かすことが出来て、よりよい番組を作ることができる、と思うのだが…。まあ色々と事情があるのだろうな。
その後、カフェハーツにて九州から帰郷した元・古着屋メランポのみどりちゃんと、ダンナの江原さんと会う。半年ぶり?一年ぶり? 一人娘のもえちゃん(2歳)も、随分大きくなった。もえちゃんが外に行きたいとのことなので、近くのひまわり公園に場を移して話す。しかしもえちゃん、女の子にしてはメチャクチャやんちゃだ。片時も休むことなく走り回っている。 公園内に他の子が入ってくると、必ず駆け寄って話しかけたり。すっごい元気だ。江原さんもみどりちゃんも、生きることで精一杯…って感じだったけど、話しててとても気持ちがよかった。

10/24(sun)
昼からYMサウンドにてリハーサルの後、ネオンホールにてスロウライのライブ。テケテケ天狗、チョコレートタウンオーケストラ、ラストピースが対バンだった。チョコレートタウンオーケストラははっぴいずのベースとギターが始めた新しいバンドで、ガレージ文脈のR&B、かな。気持ちが先行して空回りしている感じは拭えなかったけど、今後に期待できるパワーは感じた。夏のスーパーネオン以来ずっと観たかったテケテケ天狗、ここも荒削りだったけど…期待通りリフが素晴らしい曲が多くて、満足。そして自分たち、スロウライはまた一歩前進した?それなりにいいライブをすることが出来た。今、きっとこのバンドは起動に乗り始めていて、ライブをすればするほど結果が出るんじゃないかな。演奏していてとても楽しい。
あ、今日は誕生日だった。なんていうか、子どもの頃は誕生日が全然嬉しくないものになるなんて、思いもしなかったな。そんな感じ。バンドやネオンスタッフのみんなが、ちょっとしたハプニングで祝ってくれた…のは、やっぱり嬉しかったのだけど。

10/23(sat)
夕方、行きつけの権堂・喫茶奈良堂にパソコンを持ち込んで原稿を書いていると、激しい横揺れが。地震だ!しかも結構大きい…じっと様子をうかがうと、かなりな揺れではあるが、走って避難するほどでもない気がしたので、そのまま耐えることにした。コーヒーを運んできたマスターや、見知らぬ他のお客さんと自然と目があって、無言で状況を確認しあう。カウンター内にあるカップが落ちたり、大きなものが倒れたりするほどの規模ではないようだ。気にせず原稿を書き続けたが、絶え間なく余震がある。長野で一番古いと言われている奈良堂(多分戦後すぐに建てられた木造モルタル2階建て)なので、大地震になるときっとひとたまりもないだろう。電話やメールが何本も入って気になったので、作業を切り上げてネオンホールへ。特に問題なくライブは終了したようだ。幸いにもネオン、ナノグラフィカ、そして自宅すべてに特に被害はなかった。しかし…考えたら奈良堂だけじゃなくて、自分が関わってる建物は全て古い木造建築だな。別に偶然の一致ではなく、好きでそういう物件ばかり選んでいるのだが…。

10/18(mon)
朝から七瀬の元喫茶店に展示させてもらっていた作品を回収に行く。お世話になったおばさんとケーキを食べながらおはなし。今は歩行者もまばらになった(ただし車の通行量はかなり多い)最も中心街に近い郊外?・七瀬の昔話を聞きながら。そのあと奈良堂にて、長野関連のミニコミを作っている人たちとミーティング。原稿を依頼されるが、珍しく返事に困る。非営利の媒体にはそれこそ幼い頃から慣れ親しんできたのだけど…今の自分が違うところにいるって事がよくわかった。もちろん相手が言わんとしていることもよく理解できる。夜、某商業誌の新展開について、初期的なミーティング。受け手の心情や流行、予算状況からコンセプトを組み立てていく。昼夜で見事なギャップで、逆に面白かった。その後遅くまでナノグラフィカのミーティング。

10/17(sun)
昼からYMサウンドにてスロウライの練習をした後、急いでJR特急に飛び乗り、松本のピカデリーホールへ、劇団七味堂の公演を観に行く。内容は結婚相談所の事務所でおきるドタバタ、いわゆるシチュエーションコメディー。終演後、バラシを手伝った時に演劇祭実行委員の田中さんに、ピカデリーホールに導入された新設備について色々と教えて貰う。多額の税金を注ぎ込んで建てられたまつもと芸術館が完成した後も、それより遙かに低予算で(何百分の一っていうレベルでは?)、しかも完全に民間の手によって存続し、地元劇団やアマチュアイベンターによって使い続けられているピカデリーホールは本当に立派だ。
8時前に帰ってきて、そのまま駅構内の展覧会の片付け。

10/16(sat)
朝から駅構内の展覧会の準備をした後、すぐにNHK長野放送局の開局記念イベントのライブの準備に向かう。去年に引き続きライブ全体の仕切を任せて貰ったので、イベントの雰囲気などを考えながらブッキング。結果、犬のタマゴ、岩、ゴーグルエース、[ma]という謎の組み合わせになってしまった…が、ライブハウスでのイベントではないので、そんなに不自然ではなかった。いまや一流のエンターテイメントバンドであるゴーグルエースは、流石にご家族連れやお年寄りにも楽しんでもらえるんだな。昔の色々を思い出して、独りでニヤニヤしてしまった。寒くてお客さんが見づらそうだったのが残念。
夜はネオンホールにて、犬のタマゴ、ゴーグルエース、アメリカのWogglesのライブ。何しろWogglesは凄かった! 演奏時間は一時間と少し、曲数30弱を、あそこまで踊り狂って弾くなんて普通じゃない。さすがのキングブラザーズもかなわないか?って位の動きっぷり!だった。しかも、ダークさヤバさが殆ど感じられない、明るいライブ。メンバーの平均年齢は40歳を超えているという。ううむ…。打ち上げで犬のタマゴのメンバーがWogglesメンバーに恐る恐る英語で話しかけているのが、なんか微笑ましくてよかった。

10/15(fri)
徹夜で描いた某誌の原稿提出後、全く寝ないで今日からのJR長野駅構内でのグループ展(元古着屋メロンのガクちゃんらが主催)の準備。主に月刊ながの情報に描かせてもらったマンガというかイラストを中心に、作品を選んで額装していく。準備をしながら思い立って、下島君がやったボスダブの“逃飛行”のTDを、自分なりにやり直してみる。結果、全然違ったマスターが出来て、どうしたものか困った。そうこうしているうちに準備が完了したので、朝10時過ぎに現場に行って、数人巨大なパネルを立てて会場作り。自分のスペースに展示していく。場所が場所だけに、展示したそばから通行人が観てくれるので、嬉しかった。昼過ぎに準備が完了、さすがに疲れて家に帰って仮眠。夜はナノグラフィカにてミーティング。

10/11(mon)
平安堂更埴店にて行われたTheBettyと繭のインストアライブの裏方。

10/10(sun)
午前中からスロウライの練習、YMサウンドにて。12時頃先に抜けさせてもらって、JR長野駅へ。そこでほんの15分くらいだけど、アベ(キタジマ)ユウコさんとダンナさんと生まれて数ヶ月のあかちゃん…に会う。大学の後輩で、ネオントークのイラストを担当してもらったり、去年結婚して長野を去る直前には一緒に2人展をしたアベちゃんが、母親に…。言葉にはならなかったけど、感無量。持っていたカメラで、3人を何枚か撮影。別れを惜しみつつ、切符を買って改札を抜ける。慌ててJR特急に乗り込み、松本へ。芸術館小ホールで行われる演劇実験室経帷子の公演“犬神”を観るため。数週間前に自分たちの公演のため、何度も何度も通った場所なので、客として行くのが妙な感じがする。初期寺山の名作、経帷子版は…ううん、悲しいけどちょっと消化不良な印象だった。したいことを絞り込めていないような…劇団として新展開を狙った結果なのだろうか。セットは綺麗だったな。見終わってすぐに駅前のライブバー“ホットラボ”に行き、リハーサル。イベント“クレイジーリズムス”にスロウライにて出演のため。対バンはハナダイズだし、お客さんにも知っている人が多く、なんだか落ち着く。PAにトラブルが多く、ちょっと演奏に苦労したけど、スロウライのステージは結構上手くいった。初めて披露した新曲もよくできたし。
前々から聞いていた噂の通り…この日初めて観たバンド“オウガユーアスホール”が、かなりよかった。諏訪出身で名古屋にて活動中の4人組、音はポストニューウエーヴ・アブストラクト的で、シンプルなんだけど展開がかなり面白い。(方向性は全然違うけど)ミーターズみたく、極限まで音を減らすことによって逆にグルーヴ感を増していく…あの単純で高度な方法とも似ている。しかも最近ドラムにトラブルがあって、交代で入ったのがかのSmooth3〜アコースティックスの勝浦君。(彼は過去にネオンホールで観た地元ミュージシャンの中で、文句なく5本の指に入る名ドラマーだと思う。)モールスを実験的にしたとでもいおうか、ポップさと危うさを兼ね備えた音、スリリングなステージ展開。素晴らしかったです。あまりによかったので、その場でネオンホールへの出演をお願いしてしまった。
さきの台風で国道19号が普通になっているので、帰りは高速道路で。風邪が治らない…。

10/09(sat)
風邪引きのまま、朝からアート万博関連のイベント“人・家・アート展”というグループ展に出展するための準備。間に合わないまま時間となり、ネオンホールのリハーサルに突入。今日は哲郎と二人で、自分はBubbleSweetと天守閣を担当。リハが終わってすぐ七瀬に準備に行って、帰ってきてPAをして…非常に疲れた。でも、PAは楽しかった。BubbleSweetの音響、もっと極めたい…・・。

10/08(fri)
台風で、やたらと雨が降る。身体は重く、体調は戻らず、何もする気が起きない…が、そうも言っていられない。伸ばしてしまった某誌の原稿を何とか書き終え、ずぶ濡れになりながら平安堂駅前店の綿内さん・小池さんカフェライブのPAに。先に到着していた久保君に加勢して、仕事をこなす。綿内さんも小池さんも、カフェでのライブって似合ってるんだなあ。終わってから久保君と“ぶあいそう”でラーメンなど食べた。

10/07(thu)
月曜からひきはじめた風邪の中、なんとか某新聞の原稿をアップ。体調を整えるのも仕事のうち…だなあ。今回はホントにきつかった。最初ノドが痛くなってきて、その後鼻水が大量に出始め発熱。頭痛と共に目の奥に毒が回ったような重い痛みが。熱は38.5度くらいまで上がった。20代には38度の熱なんかだと全然平気で、買い物とか銀行とかに行ったもんだけど、体力が衰えているのか?体質が変わったのか?もう、立てないどころか身体の節々が痛くて、寝てても辛くなってしまうような有様。思い返せば、去年も一昨年もこの時期に風邪をこじらしている。来年は絶対に負けないように気を付けないと。

10/03(sun)
昼、YMサウンドにてスロウライの練習。終わった後に、しなのきホールで行われたお笑いイベント“フェスタ”に行く。250人くらいは入るホールだけど、30人くらいしかお客さんがいなくて寂しかった。高校生が主催したイベントらしいけど、転換などの仕切はしっかりしていた。お目当てだった“はらぺこキング”をもっと見たかったな。

10/02(sat)
毎年させて頂いている戸隠での谷川俊太郎、河合隼、河野美砂子講演会&ライブのPA・照明のため、朝からヒサエちゃんと共に準備をして、車で山へ。今年初めて会場が変わったので(中社の宿坊からスキー場のロッジへ)色々調整をしつつセッティング。河合隼さんの公演・谷川俊太郎さんの朗読は、相変わらず面白かった。元岩波の山田さん、喫茶ランプの人々…年に一回、このイベントで会えるのがとても楽しい。終了後、打ち上げに参加、その後たまちゃんの車に機材を積んで降りた。12時頃にネオンホールに機材を搬入すると、マーガレットズロースのレコ発ライブの打ち上げ中ですごくいい雰囲気だった。

9/30(thu)
土曜日のイベント裏方のため、清水克也さんと戸隠のライブ会場に下見に行った。






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